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そろそろ60歳還暦をお迎えの皆様へ |
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太鼓持ちの私は、昭和21年(1946年)の戦後生まれで、世間からは第一次ベビーブーム団塊の世代と言われ、同級生も圧倒的に多くて、常に日本の人口構成の中核を成し、日本の成長と共にそれぞれの家庭にもテレビ・洗濯機・冷蔵庫にクーラーや自動車が入り、貧乏だった我が家にも親は無理をしながらも、その中の何点かは入って来ました。 私がヘラヘラ遊んで居る間に、高度成長期に資産を作ったこの団塊の世代のお客様達は、平成3年(1991年)のバブル崩壊後もめげずに努力され、平成18年度(2006年)より60歳の還暦を迎えられる身となり、60年の一区切りを機会に、チョット豪華に定年の旅行や還暦祝をする人達が増え、お陰様で太鼓持ちのご依頼もボチボチと出て参りました。 考えてみますれば、出生の時は誰もが裸で何も持たずに生まれたのですから、親を含む全て人まかせで成長し、結婚も駆け落ちしたのなら兎も角、それなりの事をするとなると、親兄弟に負担をしてもらっていますし、最後の行事である自分の葬儀となると、何だかんだ言っても本人は死んじゃってますから、取り仕切る事は出来ませんよネ。 自分の思いと負担の腹づもり通りに企画段取り主催し、自分の力でお付き合いして来た親戚や友人知人をお招きして、持て成す喜びと祝ってくれる有り難さを体験出来るのは、自分の人生の中では、仕事と係わり無く一個人として主役となれるのは、60歳の還暦祝い位かも知れませんナ。 還暦には、今までの全ての厄を落して新しく生まれ変わるお祝ですから、自ら大金を叩いて芸妓や太鼓持ちを入れて大散財をされる方や、面白い人になりますと、今までの厄を葬り去る為に、洒落で御自身の生前葬儀や法要をされた方もございます。 太鼓持ちの私に坊主の役をしろと仰られますから、仕方なく太鼓持宗?として羽織を袈裟変わりとし、苦心して作った「幇間説節堕裸経」や「魔羅半立腹立多心境」など、いかがわしいお経? で盛り上げ、いかがわしい戒名まで書いた旦那様は、白の着物を着て祭壇飾りの所に座られて、お客様が持って来た香典の料が多いの少ないのと、今までの付き合いの事など話されると、お客様の方も負けじと旦那様の悪口を、あ〜ダこ〜ダと互いに好きな事を言い合って、大変な盛り上がりでした。 そこまで大袈裟にしない旦那様でも、御自身の過去の厄を祓う為に、御自身の法事の真似事をして、お客様に生前の御本人の悪口など好き勝手に喋らせて、私に法要のいかがわしいお経? を営ませて、お遊びされるご要望もボチボチございます。 所詮人生一度っきり、大いに仕事もして来て節目の60歳、ここらで生きて来た喜びを、お座敷遊びで厄落しするのも、新しく生まれ変わる節目には必要かも知れませんね、人生の節目に何か一つ面白い事をして、皆さんに来て頂いて大いなるお遊びでもしょう〜かと、お考えの方は是非「太鼓持あらい」にもお声を掛けて下しゃりませ。 |
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