●今までの経過について
・昭和47年に「全日本高等学校吹奏楽指導者協議会」として発足。主な活動として全日本高
等学校吹奏楽団選抜合宿、全日本高等学校選抜吹奏楽団海外派遣などを行ってきた。
・その後、昭和60年に「全日本高等学校吹奏楽指導者協会」と名称を変え、平成元年から
「全日本高等学校選抜吹奏楽大会」を浜松市で開催している。
・そして、平成10年3月15日、「全日本高等学校選抜吹奏楽大会10周年記念 全日本高等学校
吹奏楽大会」を青森市で開催する件を協議する理事会で、名称を「日本高等学校吹奏楽連
盟」にする件が可決された。
●主な事業
・全日本高等学校吹奏楽団選抜合宿は、浜松市館山寺温泉「ホテル大東」を会場として、全
国から120人の楽器経験者が選抜されて集まり、著名な吹奏楽指導者に直接合奏指導を受
け、演奏技術の向上を図ると共に、出身校の啓蒙発展に寄与する人材を育成してきた。現
在も、会場を静岡県立三ヶ日青年の家に移し、マーチング実技講習を取り入れるなど、将
来の日本の吹奏楽発展の中核となる人材育成を目指して、続けられている。
・全日本高等学校選抜吹奏楽団は、日本吹奏楽指導者協会と共に、海外派遣が今ほど一般で
なかった時期に、全国から優秀な高校生を集め、短期間の合宿講習を経て、日本を代表す
る高校吹奏楽団として海外へたびたび派遣事業を行った。主な派遣先には、アメリカ・メ
キシコ・ハワイ・香港・イギリス・フランス・ドイツなど、主要な吹奏楽隆盛国はほとん
どカバーしている。本連盟が先鞭を付けたことにより、その後、独自に派遣事業を行う高
等学校が出てきたことは、本連盟としてまことに嬉しい限りである。
・全日本高等学校選抜吹奏楽大会は、平成元年に浜松市民会館を会場として、全国から選抜
された12団体によって3月26日に開催された。その後、回を重ね平成10年3月29日(日)
に第10回を数えた。平成5年からは会場をアクトシティ浜松に移し、移動舞台を使った演
奏者の出入り、独自の構成演出によるパフォーマンスなど高校吹奏楽界の新たな可能性を
探る大会として高校生の関心の的になっている。
・平成10年8月29・30日(土・日)には、全日本高等学校選抜吹奏楽大会が10回を数えたこと
を記念して、青森市に於て「全日本高等学校吹奏楽大会」を開催した。この大会は、各県
1校を目安に全国10地区から推薦・テープ審査等で選ばれた39団体が2日間にわたって演奏
を繰り広げた。初日のグランプリには、「東海大学第一高等学校」が、二日目には「大阪
府立淀川工業高等学校」が選ばれた。初めて各県代表が一同に集い、青森県高等学校文化
連盟の協力を得て成功裡に終わった。
・10周年を記念して行った吹奏楽大会ではあったが、多方面から今後も継続して欲しい旨、
あるいは全国各地を移動開催して欲しいとの希望が寄せられたので、理事会で検討した結
果、次年度以降も引き続き開催することが決定した。平成11年より、横浜市のご協力を得
て、8月28・29日(土・日)に「横浜みなとみらいホール」で開催する。
●連盟について
・今後の事業は、春に「全日本高等学校選抜吹奏楽大会」を、冬に「全日本高等学校吹奏楽
合宿講習会」を行い、日本のこれからの吹奏楽を支える人材の育成に努める。
・「選抜大会」の出場資格として、今後は連盟加盟を考える。加盟費は10,000円とし、通信
事務費に充てるとともに、加盟団体には、選抜大会のハイライトビデオと両大会のプログ
ラムを送る。
・「合宿講習会」等、個人参加の場合は、資格は問わない。