☆ 季節の道具
瑠璃釉鶴首花入
九谷焼 中村 翠恒 作
九谷焼特有の紫色釉を進化させたもの。
形も素直なもので使いやすいと思います。
分明斎御書付
潤塗小槌香合
山中塗 高桑 泉斎 作
朱漆と黒漆を混合した物を潤(うるみ)漆と
いい時折使われます。
内側は朱塗となっており分明斎宗匠の花押が
黒漆で入っています。
染付雲堂手水指
膳所焼 陽炎園 作
雲堂手とは渦状の雲と楼閣を
描いたもの。
膳所焼は滋賀県大津市膳所付近の陶器。
遠州七窯として有名です。
資料によると元和年間(1615~24)から
陶器を作っており、小堀遠州は近江奉行であり、
元和7年には膳所城主でした。
信楽肩衝茶入
信楽焼 四代・上田 直方 作
かなり薄くロクロ引きされており手取りは
意外と軽く感じます。
登り窯で焼成され下部には焦げが出て
います。
仕覆 … 伊予簾金襴
而妙斎御書付
萩茶碗 銘 陽光
萩焼 十四代・坂倉新兵衛 作
やや大振りの茶碗でゆったりとした形状。
灰釉の流れが特徴的でそれを宗匠が
太陽に見立てられたと思います。
高台際の梅華皮も見事です。
大樋七宝透し蓋置
大樋焼 九代・大樋長左衛門 作
大樋焼の象徴的な飴釉を施した蓋置。
小さな作品にも手を抜かない姿勢が
良く見えます。