☆ 季節の道具


竹置花入 雛鶴



        吉彦御書付   分明斎箱書付

        竹置花入  銘 雛鶴




        細身のシミ竹を使った置花入。

        兼中斎宗匠の襲名前・本名 吉彦と

        書かれた珍しいものです。

        雛鶴とは今から羽ばたこうとする勢いを

        感じさせる銘ですね。















梅の絵蛤香合                         吸江斎御書付

                         梅の絵蛤香合


                         箱書きには「梅の絵好 十五ノ内」 

                         庚寅(天保元年1830)とありました。

                         吸江斎十三歳の箱書付となります。

                         195年前になりますね。



祥瑞写蜜柑水指


         而妙斎御書付

         祥瑞写蜜柑水指

         膳所焼    陽炎園 作




         精製された呉須を使い細かく絵付け

         しています。

         唐子と唐草文様を蜜柑形の器胎に

         上手く配した水指。

         摘みは蜜柑の枝でしょう。









芽張柳蒔絵大棗

                                分明斎御書付

                                芽張柳蒔絵黒大棗

                                山中塗    高桑 泉斎 作



                                黒大棗に金蒔絵で前後に芽張柳を描き

                                込んでいます。

                                一閑張りで金銀芽張り柳の品は即中斎の

                                お好みとなっています。





               猶有斎御書付

               美濃唐津茶碗   銘 幾久

               美濃焼     加藤芳右衛門 作


               美濃で焼かれた唐津風のものを美濃唐津と

               呼んでいます。

               口辺は皮鯨風になっており木賊と目籠を伸びやかに

               描いてます。

               木賊 … 成長と繁栄  目籠 … 魔除け