bP8 茶 杓
茶杓(ちゃしゃく) 茶杓は杓と保存する筒と箱をもって構成されます。
各部の名前
@露 茶杓の頂点、多少角度があるが、目立たぬものもあります。
A櫂先(かいさき) 茶を掬う部分。
B撓(ため) 匙状湾曲の部分、丸撓・二重撓・折り撓などがあります。
C節上 節から撓までの上部。
D節 節の位置により、中節、上節、下節といいます。
節無しのものは真茶杓といわれ唐物以上の点前で使います。
奇竹で節の数あるものもありますが、原則として中節です。
E節下 節から切止までの部分。
F切止 杓の下端で、面取・四方切下ろし・四方切面取の種類があります。
G樋 茶杓の表露から節にまで流れる溝をいいます。
竹の選び方から両樋、逆樋、薬研樋などと呼びます。
H筒 主として竹で木の蓋がついています。
竹の総皮を削ったのを真筒、凸凹に皮を残したのを草筒、きちんと削りそろえてあるものが行筒となっています。
茶杓の銘は、雅銘・歌銘・句銘・詩銘・無銘、贈先の宛名があるのを贈筒といいます。
参考文献
高原杓庵 著 「茶杓銘々伝」 河原書店
千宗左 著「茶の湯表千家」 主婦の友社
野村瑞典 著「茶道具の基礎知識」光村推古書院