bQ0  備前焼について



 備前焼について 備前焼は釉薬をかけないで焼き上げるが、作品には色・艶・など多彩な景色が見らます。   これは耐火度の低い土を、窯の中で長時間かけて焼き締める為に、付着する燃料薪灰と、炎の当り工合の変化によります。 中でも代表的な窯変として「ゴマ」「ヒダスキ」「サンギリ」あります。


◎胡麻(ゴマ)
作品に付着する灰釉でゴマ粒の様なものが付いてます。  
備前はよく乾燥した赤松割木で焼くので、焼成中に強い火勢で作品に灰が吹き付けられてゴマができる。
自然に出来る「自然ゴマ」と、人工的に灰をつけて焼く「付けゴマ」があります。
自然ゴマには火力による力強さがあるが、付けゴマはわざとらしさが感じられます。


◎桟切(サンギリ)
備前焼のサンギリは窯変の代表的なもので、暗灰色・ねずみ色・青色・白色などの発色がみれます。
燃料の燃えつきた炭火に、作品の一部が覆われて、還元焼成になった部分にサンギリが現れる。
土に含まれている鉄分と燃料の炭素の化合による変化である。
大窯の横桟の下に置いて焼いた作品にこのサンギリができたので「桟切」というようになった。


◎火襷(ヒダスキ)
作品の肌に茶、赤、朱色などの線が表れている。 
作品を重ねて焼いたりする場合、焼成中に作品がくっつかないようにワラを敷いたり、巻いて焼く。  
ワラが当たった部分にヒダスキができます。 ワラが燃焼する際に発生するガスの化学作用である。
作家によってはワラの抽出液を利用して火襷を出している人もあります。
電気窯・ガス窯で焼いたものは素地がほとんど白地のままで残るのでヒダスキがきわだって鮮やかになります。

                         


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