bR1   竹花入


竹花入には寸切・一重切・二重切・置筒・舟の五種類があります。
竹を花入に作ったのは千利休が小田原陣中で韮山の竹を使ったのが最初といわれます。
利休が作ったと伝えられる三種の花入は「尺八」(寸切)・「園城寺」(一重切)・「夜長」(二重切)で利休三種と呼ばれる。


◎尺八…竹は逆竹で、中間に節が一つあるだけの簡単な花入

◎一重切…上部に花窓が切られ上端が輪状になっている

◎二重切…一重切を上下二つ重ねたような形で花窓が二つある

◎置筒…一重切の花窓が吹き抜けになったもの   
      置花入専用で藤村庸軒(宗旦の高弟)作の置筒に銘「遅馬」というのがあります    
      掛けない→駆けない→遅い馬→遅馬

◎舟…宗旦が川に浮かぶ筏を見て嵯峨の竹で作ったのが最初といわれる    
      竹に舳先と艫を作りその間に花窓を切る
       舳先から一本、艫から二本の藤蔓や鎖・紐で吊す掛花入です


 参照文献

「角川茶道大事典」   角川書店
「茶道具の基礎知識」 野村瑞典 著 光村推古書院


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