bS3 春の銘
季節の銘ですが初春にちなんだものが多いです
銘には命名した人の感性が感じられ楽しくなります
その銘から品物に伝わる物語を調べてみるのも面白いでしょう
置筒花入(一重切花入の窓が吹き抜けになったもの)で藤村庸軒作の作に銘「遅馬」というのがあります
この花入は掛けない→駆けない→遅い馬→遅馬
機知に富んだものです
花入
からたち 伊賀花入
寿老人 竹一重切花入 久田耕甫作
須磨 竹尺八花入 不見斎作
大魁 竹一重切花入 宗旦作
花宴 黄瀬戸花入
富貴 竹二重切花入 益田鈍翁作
弥生 竹一重切花入 小堀遠州作
吉野山 青磁中蕪花入
若翠 竹一重切花入 小堀遠州作
茶入
遅桜 唐物肩衝茶入
忠度 薩摩焼茶入
玉柳 瀬戸金華山茶入
初桜 志戸呂焼茶入
初花 唐物肩衝茶入
花染 高取茶入
花のやど 虫明焼茶入
春雨 瀬戸金華山茶入
藤浪 金海茶入
葎 瀬戸金華山茶入
八重桜 唐物大海茶入
宿の梅 薩摩焼茶入
山桜 唐物大海茶入
雪間草 丹波焼茶入
雪柳 瀬戸真中古茶入
茶碗
相生 黒楽茶碗 慶入作
朝波 赤楽茶碗 了入作
あざみ 赤楽茶碗 道入作
淡雪 赤楽茶碗 道入作
一花 堅手茶碗
牛若 志野茶碗
薄がすみ 赤楽茶碗 惺入作
薄紅梅 赤楽茶碗 仙叟作
老松 井戸茶碗
翁 雨漏堅手茶碗
朧 黒楽茶碗 宗入作
香久山 高取茶碗
春日野 青井戸茶碗
かすみ 斗々屋茶碗
曲水の宴 真熊川茶碗
小槌 黒楽茶碗 宗入作
此花 黒楽茶碗 道入作
早蕨 赤楽茶碗 了入作
残雪 黒楽茶碗 道入作
残雪 粉引茶碗
七福神 赤楽茶碗 惺入作
十八公 黒楽茶碗 淡々斎作
春朝 黒楽茶碗 長次郎作
道成寺 赤楽茶碗 長次郎作
遠かすみ 黒楽茶碗 一入作
巴 赤楽茶碗 道入作
巴 赤楽茶碗 弘入作
鵺 赤楽茶碗 道入作
羽衣 志野茶碗
初霞 青井戸茶碗
初桜 黒楽茶碗 弘入作
花筏 赤楽茶碗 宗入作
花曇 蕎麦茶碗
花の宿 御本茶碗
花むしろ 赤楽茶碗 了入作
万歳 瀬戸茶碗
福寿草 赤楽茶碗 宗入作
蓬莱 大井戸茶碗
宝来 黒楽茶碗 得入作
法輪寺 黒楽茶碗 長次郎作
八重桜 瀬戸茶碗
遊水 白楽茶碗 覚入作
若水 黒楽茶碗 一入作
茶杓
幾千世 竹茶杓 玄々斎作
一花開天下春 竹茶杓 藤村庸軒作
糸桜 竹茶杓 小堀遠州作
鴬 竹茶杓 玄々斎作
鴬笛 竹茶杓 玄々斎作
梅暦 竹茶杓 藤村庸軒作
寿 竹茶杓 三宅亡羊作
鷺 竹茶杓 少庵作
早わらび 竹茶杓 水谷川紫山作
三花三盃 竹茶杓 仙叟作
寿老人 竹茶杓 仙叟作
鶴 竹茶杓 藤村庸軒作
七草 竹茶杓 覚々斎作
白鶴 竹茶杓 随流斎作
初音 竹茶杓 宗旦作
花箙 竹茶杓 玄々斎作
ひいなあそび 竹茶杓 認得斎作
福禄寿 竹茶杓 近衛基熈作
二人静 竹茶杓 宗旦作
もちくひ 竹茶杓 杉木普斎作
柳緑花紅 竹茶杓 松平不昧作
山吹 竹茶杓 仙叟作
弥生梅 竹茶杓 小堀遠州作
雪解 竹茶杓 古市自得作
よろぼうし 竹茶杓 宗旦作
わかな 竹茶杓 片桐石州作
参照文献
「茶の湯歳時記事典」 千宗室監修 平凡社
《原色茶道大辞典》 淡交社
《茶道具の基礎知識》 光村推古書院
《茶の道具》
読売新聞社