日韓音楽交流訪韓の御礼

　謹啓　陽春の候、皆様ご清祥のこととお慶び申し上げます。

　さて、日韓音楽交流のため訪韓した下根来子ども演奏団は、有意義な日韓交流の成果をもって無事に帰国しました。訪韓の際は皆様に大変お世話になり心より感謝申し上げます。折しも歴史問題で日韓の間に摩擦が生じ、逆風、激動の中でしたが、韓国のピアニスト朴栄先さんとご家族、ご友人、大川教会の牧師様、保寧重唱団の皆様、保寧市の多くの皆様に歓迎していただき、感謝感激、感動の心の旅となりました。

　朴栄先さんの嬉しい出会いから今日まで、子どもたちは目標をもってずっと頑張ってきました。卒業式にも訪韓の決意を述べました。一生懸命取り組んできた子ども達が無事訪韓し、交流できたことは大きな喜びです。

　訪韓に際し、小浜市長様は保寧市長様に親書を用意してくださり、激励会まで開いていくださいました。

　教育長様には最後まで一貫して訪韓のために調整してくださり、日本大使館にも連絡をとってくださいました。市長部局並びに教育委員会等関係機関の関係の皆々様に大変お世話になりました。

　私たちと同行してくださった福保演奏団の丸木様、海透様、松村様、子どもたちの音楽をサポートしていただき誠にありがとうございました。今回の朴さんとの出会いも福保演奏団の皆様がつないでくださった嬉しいご縁でした。

　下根来小学校の旧職員の皆様、下根来区の方からも過分のご厚志を賜りました。衷心より感謝申し上げたいと存じます。

　今回の訪韓の成果は子どもたちの手紙作文の中に凝縮されています。保護者が書いた朴さんへの手紙の中に表れています。これを形にしたいと、事務局の方でこの報告集を作成しました。この報告集を朴栄先様に感謝を込めてお送りしたいと思います。保寧市長様、小浜市長様、教育長様にご報告としてお届けしたいと存じます。そして、下根来子ども演奏団の皆様のお手元にお配りさせていただきます。この記録は、子どもたちの宝ものになると思います。そして、今後、日韓交流、日韓の友情の資料になると思います。

　訪韓で一致団結した子ども達や、保護者のネットワークを今後も大切にできれば幸いに存じます。秋には下根来区や下根来小学校が国民文化祭の会場になり、子どもたちは新しいチームで活躍します。今後とも下根来子ども演奏団として、子どもたちのご支援をよろしくお願い申し上げます。報告集の発行をもって御礼のご挨拶にさせていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敬具

　　平成１７年４月吉日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　下根来子ども演奏団

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　団　長　原　良光