9月
下旬 秋のメダカ 水面下の独り言


9月16日 玄関にて

シュウカイドウの花が咲く季節になった。

おばちゃんがせっせと鉢植えの花を整理している。あのショッキングな3泊という言葉と関係しているのかしら。それでもお庭の植木鉢の数は、簡単には減らない。それどころかまた種をまいたりしている。おばちゃんの心と手は時々ちぐはぐになる。

その後おばちゃん達はお出かけ。

9月17日 〃

今回は電車でいきました駅前風景
さりげなくお出かけしてさりげなく帰ってきたけれど、実はお里に一晩泊まりだったんだねぇ。

ノーマン・ロックウェル画集

一晩なら許せる。でも三泊っていうのは未だに心に引っかかるものがある。

久しぶりの親孝行、そして母上と一緒に暮しているおばちゃんの子供ともおしゃべりしてきたんだって。

お里のなつかしい本棚ですてきな画集を見つけたそうな。




9月18日 サンルーム ガラスの水槽にて

ワタシ達はヒメダカと黒いメダカとのハーフ。色はお父さん譲りの黒。夏の間、おばちゃんが、ワタシ達のタマゴも他のメダカのタマゴと同じように世話をしてくれたけれど、稚魚は1ぴきも孵らなかった。目玉が出来るのだから無精卵じゃないんだけどなあ。

でも、金沢からやって来たという黒いメダカの稚魚がすぐ隣りでたくさん元気に育っている。

その中に1ぴきだけ、黒くならないのがいた。今に今にと待っていたが、いつまでたっても黒くならずに完全なヒメダカの稚魚になってしまった。

黒いメダカがヒメダカを生んだのかとびっくりした。でもおばちゃんは落ち着いたもんだ、「たぶんタマゴの時に私の手にくっついて入ったんでしょ」だって。

そのヒメダカの稚魚は、黒い稚魚達の中でダントツに大きくなった。黒いのより育ちがいいんだ。その子はヒメダカの元気印がいるアイスペールに入れられたようだ。



9月19日 南の庭 河骨の水槽にて

シナホトトギスという種類です

急に空が明るくなった。毎日高いところから仙人草の花びらが舞い落ちてきたが、根元からばっさりと切り捨てられたようだ。仙人草は、夏の間わが水槽にいい日陰を作ってくれていた。

仙人草を切り捨てると足元のホトトギスが目立ってくる。

  〃  すぐお向かいの、庭に埋め込んだ火鉢の水槽にて

ワタシ達ずっと玄関の水槽で暮していたけれど、8月はじめの頃孫ちゃんがやって来てこの火鉢に連れてきてくれた。古い睡蓮を捨て去った後のこの火鉢には、ただの水草がわざわざ植木鉢に植えて沈めてあった。水草はゆったりといいあんばいに広がって育ち、なかなかいい住み心地。水草の間では知らぬ間に稚魚が大きく育って親子共存。ワタシ達のこの水槽こそ、おばちゃん望むところの夢の水槽。

ところで仙人草の白い花びらが落ちてこなくなってワタシ達はホッとしている。いや、花びらそのものはエサにしたいぐらいだけれど、毎朝おばちゃんが来るたびに、バシャバシャと花びらを集めて捨てていたの。これって人( >)))彡 )騒がせでしょう?



9月20日 玄関にて

お彼岸のお花

彼岸の入り  おばちゃんが畑からたくさんのお花を切ってきた。お供え用

お気に入りのサイクリングコース曇りの今日もおじちゃんはマウンテンバイクで湖の方へサイクリング。湖岸ロードはサイクリングにピッタリ。

近ごろロードバイクはあまり出番がない。



9月21日 

また大雨警報 流されない様に底の水草の陰で雨の止むのを待ちましょう。稚魚ちゃんは軒下にいるから大丈夫。以前、大勢流されたことがあったけどね。おばちゃんの野菜かご

雨の中、おばちゃんが珍しいものをかかえて帰ってきた。

どっしりと重いひょうたんかぼちゃ

ささげ・ほうずきと一緒に記念撮影。

9月22日 玄関内 ガラスの水槽にて

窓の外で夜毎すだく虫の音、というのはなかなかいい。でも家の中で、それもすぐそばでやられた日には参ってしまいます。

今日おばちゃんが畑で紫蘇摘みをしていたら突然の夕立。あとは、たっぷりひと抱え枝ごと切り取って持ち帰ってきた。どうやらそれにくついてやって来たんだねぇ。紫蘇の葉はマツムシのよりどころ

わんさと収穫した実は土鍋で佃煮に。しその畑

紫蘇畑からは、昔ながらの萱葺きのおうちが見える。
おばちゃんのお気に入り風景。

9月23日

 空飛ぶメダカ  おばちゃんが不思議なタイトルの本を読んでいる。ワタシ達メダカの先祖はトビウオだったの?

その夜、全部読み終えたおばちゃんは「納得!」という顔で本を閉じた。「自然界のメダカは、流れの緩やかな浅瀬などで産卵をするらしいけど、そこへ鳥がやって来て・・・」
ツルボが無邪気に咲いている

 とまあここまで聞いたところでなんだか先が読めてしまった。その鳥の足に、あの透きとおった
1mmほどのメダカのタマゴがくっついて別の水場に連れられて行くんでしょ?メダカのタマゴは何にでもすぐにくっついてしまうからねえ。えさを探して歩く鳥の足にだって当然くっつくわけだ。 メダカがトビウオのようにヒレで飛ぶっていうお話じゃないんだね。

         つづきは読書感想文のコーナーに載ってます(^^)

   



9月24日 玄関前 瀬戸焼の水槽からお引越し

おばちゃんお気に入りの水深6cmのこの水槽、秋になってもお水は一日で1/3ほど減ってしまう。どうしても毎朝追加してもらわないとやって行けない。おばちゃんの三泊のお出かけなんて無理だよう。

今朝もおばちゃんがしみじみとワタシ達を見つめていたが、ついに全員引越しさせられた。例年の秋の移動にしては早すぎるけど・・・なんて思ってみたが・・・連れて来られたこの真鍮の火鉢のゆったり広いこと。睡蓮がよく茂っている。これならおばちゃんが一週間来なくても平気。このまま冬越しだって出来る。

おばちゃんが横で葡萄の房をたくさん摘んでいる。濃い紫のものや、紫になりかけの緑のもの。ちりとりに山盛りになった。あれっ?これって葡萄じゃ陶のうさぎとメダカですないの?ヨウシュヤマゴボウの種だって?デラウェアにそっくりだね。ヨウシュヤマゴボウの白い細かい花や若い実は好きなようだけど大きく実った実はきらい ?

覚悟して台風を迎えるつもりをしていたが、植木鉢をいくつかひっくりかえしただけで18号台風は通り過ぎて行ってしまった。南の方では恐ろしい被害のニュース。

         今日は十五夜だというのに・・・

今日の河骨とホテイ草

9月25日 中庭 大壷にて

我が水槽ではまだ河骨が咲きつづけている。

おとなりのブルーの火鉢でもホテイ草が今ごろになってまた咲いた。ホテイ草の花は今日一日だけの命。




 9月26日 南の庭 河骨の水槽にて

おばちゃんがお庭の水引草を全部ばっさりと切って壷にたっぷりと活けてしまった。もう種は飛び散らない。水引草の赤っていいねぇ。我が水槽の河骨とヒシ

いよいよ夏の気配が薄くなって、ヒシの葉もまわりから一枚二枚と朽ちていく。こういうものもワタシ達の冬の食料になります・・・と言っているのに今朝もまたおばちゃんが朽ち葉をせっせと捨てて水面をお掃除している。放っておいてくれた方がいいんだけどなぁ。

928日 玄関にて 

朝早く、おばちゃんは今日もしごくぞ・・・と元気に出かけて春には野アザミやツリガネニンジン等々が咲きます行った。・・(?_?)・・?・・いえいえしごくったって体育系じゃないんだから・・・。
畑の紫蘇の実をしごきに行ったんです。
日が高く昇ってからようやく戻ってきた。あのたくさんの紫蘇を全部しごいてしまったらしい。
花と蝶

また大きな土鍋でたくんだね。

ポポちゃんが散歩したあの道で今年も彼岸花がしずかにそして華やかに咲いている。


929日 南の庭 火鉢にて

南の庭の火鉢河骨の水槽のお向かいで暮しています。庭に埋め込んであるので温度変化が少なく住み心地はなかなかいいです。おばちゃんは火鉢の前にごろ石を敷き詰めて、ここまで池だという気分でいるらしい。

まわりの木は剪定されたので適当に日が射して、水草にはいまだに花が咲いています。水草の間で自然に育った稚魚たちとにぎやかに共同生活中。