8月の一枚

 今回はみはらの調査地ではなく、大阪の熊代直生様から和歌山の調査地で放鳥されたツツドリの情報を頂いたので、それを掲載します。2003年の「6月の一枚-トケン類sp.(その後ホトトギスと確定)」と照らし合わせて見ていただくと良いかと思います。

ツツドリ(Cuculus saturatus)5B-90777UA 2004年8月20日放鳥和歌山県日高郡日高町西山放鳥
(以下、写真のコメントは熊代様) 

ツツドリ右翼/P2・5・7・9、S5・8が新羽。
ツツドリ左翼/P1・4・7・9、S6が新羽。
ツツドリの小翼羽下の翼縁/インハンドでのホトトギス・カッコウとの識別に有効とされている(2,003年月の一枚を参照)。当個体では基本的に白いが、外側の数枚には先端付近に灰黒色の半月状斑があった。
ツツドリの下尾筒/野外におけるホトトギスの識別点として使用される場合がある。当個体は、くっきりとした横斑の羽毛もあるが、特に外側の羽毛で横斑が弱いものも見られる。インハンドでなければ、重なり次第で「横斑があまり多くない」と判断される可能性があるかも?
ツツドリの上嘴に残る黒斑/この個体は羽衣から2年目以上のものであるが、上嘴には雛の時に見られる黒斑の痕跡が残っていた。ホトトギスの場合、雛の頃から上嘴に黒斑はない

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