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このコーナーでは、第五部の内容について皆様から頂いたメールなどをご紹介します。それでは早速読ませていただきますね。
第4部のお便りコーナーでの紹介ありがとうございます。サイトです。 マジックが完全な発売中止にならないと分かり、少し安心しました。
それと、ホビージャパンがマジックから撤退することはありえると聞き、
他のトレーディングカードゲームを発売している会社を見てみると、
ウィザーズ社の直轄になっても、日本人の趣向を無視した販売になりそうなので、
(サイトさん)
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一部改行などをこちらで手直しさせていただきました。 m(__)mマジックの流通といった難しいお話は私よりもあいせん君の方が専門なんですけど、ちょっと聞いてみたら「そんなに簡単にウィザーズ社とホビージャパンの関係は切れないと思われる。」だそうです。それは別にウィザーズ社がホビージャパンに絶対の信頼を置いてるということじゃなくて、言ってしまうと「ウィザーズ社の都合のいいようにホビージャパンが動いてくれて、ウィザーズ社にとって余計な提案とか文句をほとんど言わないから。」ということらしいです。サイトさんが例に挙げたような企業がマジックの日本総代理店になっちゃうと、今なら間違いなくパックの値下げとか競技指向以外のマジック推進に動いちゃうでしょう。それではウィザーズ社に色々と不都合なことが起こる。だから今までの仕組みを維持してる。あいせん君はそういう見方をしてるみたいです。ちなみに私は「単に仕組みを変えるのが面倒だから。」なんじゃないかと思ってるんですが。
ただ最近お聞きしてるお話を総合すると、どうもマジックの人気低迷は世界的な傾向のようにも思われます。最近では外国から来られたバイヤーさんが「もうマジックはダメかも。」みたいなことをお話になられるみたいです。日本のマジックは特にここ最近になって低迷傾向が見られるんですけど、それでも世界2位の市場を維持できてるのって、案外他の国のマジックも同じように勢いが落ちてきてるからなんじゃないかという気すらします。正直言ってあまり愉快なお話じゃないですけどね。
ただこのまま何の改善もせずに今までの仕組みを継続すれば、間違いなくホビージャパン経由で販売されるマジックは本気で売れなくなると思うんです。そういう状況を果たしてウィザーズ社はともかくホビージャパンが我慢できるんでしょうか。ウィザーズ社の言いなりになって価格を決めて、売り方を決めて、そして販促をやってきた。その結果がこれなんです。実際に現在ホビージャパン経由のマジックがどれだけ売れてるのか私には分かりません。ただどうやら世間では“安い英語版で出した利益でホビージャパン経由のマジックを値引きして売る”ということが実際に行われてるようです。しかも問屋さんも販売店さんも、そして並行輸入ショップさんもそれをやってるみたいです。それでホビージャパンが「マジックは売れてる。俺達のやり方は間違ってないぞ!」とか思ってるとしたら大間違いですよね。そんなやり方は絶対に長続きしませんし、また長続きさせちゃいけないとも思います。
ホビージャパンがウィザーズ社からマジック販促に関する制約を受けてる。そういうことはあるかもしれません。だから値下げができない。そういう見方もあります。でもそれだったら、なんでホビージャパンはウィザーズ社に文句の1つも言わないんでしょうか。実際だからホビージャパンは多くのデュエリスト達から“総すかん”を食らってるんですよ。値下げを実現して人口を増やし、競技を定着させて知名度をアップさせる。そうやってホビージャパンが頑張って、結果的にマジックで今の何倍もの利益を上げたって、誰も文句なんか言わないでしょう。むしろ「ホビージャパンさん良くやった。見直した。今度のイベントは手弁当でサポートに駆けつけるぜ!」という評価すら得られると思うんです。どうしてそういう日本のデュエリストに喜ばれる商売をしようとしないんでしょうか。やっぱりホビージャパンってあいせん君が言うように単なる“金の亡者”なんでしょうかね。
あ、それとあいせん君によると「それとは全く別の要因でマジックがカードの形で発売されなくなる可能性はある。」そうです。それはマジック・オンラインの普及です。あいせん君の見方では「カードの売り上げとオンラインの売り上げが逆転した時点で、ウィザーズが『もうカード売るのやめるっす!』と言い出す可能性はある。」ということだそうです。しかもウィザーズ社はどちらかというとそれを目指していて、今後はカードよりもオンラインの方に販促の主力を置く可能性が高いそうです。そうなるとマジックを売るお店はますます大変でしょうね。
(2002年12月1日)あ、メールが届きました。ご紹介します。
まず「お店が生き残るために」で提唱した「競技プレイヤーと契約を結ぶ」話に関して。自ら『夢物語』としている内容にツッコムのはちょっと気が引けるのですが、独立型エキスパンションで単にカードを得るためだけに15万くらいはさすがに高すぎる気がします。 普通、カードを収集する過程でドラフトなどができるから大量にカードを買えるのです。値を下げろとは言いませんが、フレッシュパックを剥く過程でドラフトなどができるような仕組みを組み込むべきでしょう。
また、ブロッコリーが無料配布しているアクエリの大会キットが、アリーナリーグのそれよりも豪華なのは、以下の理由が挙げられます。
全体を読んでいて思ったのは、今更、言うまでもない事なのですが、やはり、マジックの構造は歪んでいる言う事です。それを再認識させられました。
(Nakajiさん)
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いつもご意見を頂き、ありがとうございます。 m(__)mこのメールをあいせん君が見て「昔のマジックはリミテッドなんか遊ばなくても十分元が取れた感が強いのに、最近のマジックって買ったカードで限定戦と構築戦を両方遊んでも得した気分にならないのはなんでだろう?」なんてことを言ってました。構築戦が楽しいからカードを買ってついでに限定戦も遊ぶのか、それとも限定戦も遊んで何とか無理矢理にでも元を取った気分にしてカードを買うのか。本当に少しの違いが大違いという気がします。これってコレクションとかファンデッキ構築なんかにも同じことが言えるかもしれませんね。
それと私もアクエリアンエイジで配布される大会キットの中身を見たことがあるんですが、確かに不良在庫処理とはいってもかなりの大盤振る舞いですよね。さすがにでじこのなりきりセットはやりすぎだろうと思いました。そういえばあいせん君が、以前の大会でもらったぷちこの使い捨てカメラを今も大事に持ってます。もらってきてしばらくは「こんなの使えるわけないだろう。ブロッコリーのバカ〜!」とか言って悶絶してましたけど、今は使用期限のお話はすっかり忘れて棚に飾ってあります。ちょっと今確認したら「使用期限:2002年5月」とか書かれてますけど。あ、ちなみにあいせん君曰く「でじこはガードできたけどぷちこはガードできませんでした。」だそうです。なんかここしばらくでいよいよガードが甘くなってる気がします。なんか聞いたところですと最近は“男”にも手を出してるとか。まったく甲冑着て馬に乗ってれば誰でもいいんですかね?
マジックの流通の問題ですけど、やっぱり難しいですね。しかもウィザーズ社にはこの問題を解決しようという姿勢が未だに見らないようですし。これって要するにウィザーズ社が現状を追認してると受け取れますよね。つまり「このままホビージャパン経由のマジックがまったく売れなくなっても、結果としてウィザーズ社は日本から売り上げを得られているから別にいいや。」ということになります。それでよくホビージャパンが何も言わないなあ、と私は思うんですけど。さすがにそろそろ切れてもいいんじゃないかと思うんですが。というか、いい加減に切れましょうよ。さすがに日本の流通はウィザーズ社になめられまくってますよ。
それと最後に書かれたご意見ですけど、こういう視点は私にもあいせん君にもありませんでした。あいせん君も「目から鱈子が落ちました。」とか言ってました。(なにか間違ってる気がしますが。鱈子が落ちるのって普通は唇なんじゃないかと思うんですけど。)確かにマジックプレイヤーがデュエルルームで「俺達が日本のTCGの主流派だ!」「マイナーなTCGユーザーは俺達に席を譲りな!」的な言動を取ってたというお話は、実は結構あちこちから聞こえていたりします。でも今となってはもうマジックは他のTCGと同じ烏合の衆の仲間入りで、あまつさえお店の売り上げにはほとんど貢献してない。とすれば、もうそろそろマジックはデュエルルームの隅で遠慮しながら遊ぶべきゲームになりつつあるのかもしれませんね。少なくとも遊戯王やデュエル・マスターズ辺りのプレイヤーには席を譲るべきかな(笑)。
という事で、『くもりのちはれっ!』では皆様からの投書をお待ちしています。私宛に届いたメールは基本的には“全文掲載”しますので、よろしければペンネームなどお書き添えいただけるとありがたいです。 m(__)m