お久しぶりです 
 
 

あいせん:(かたかたかた…)」
あ い こ :(なぜか Magic Encyclopedia 1巻を読みふけっている。)」
あいせん:あ、そういえば最近あいこ先生が執筆をする姿を見た記憶がないんだけど。」
あ い こ :え!?、まあそうでしょうね。実際書いてないですから。」
あいせん:最後の更新がエイプリルフール企画の振り返りって…こりゃまた随分経ってるなあ。 (^^;」
あ い こ :はっきり言っちゃうとテーマがないんですよ。過去の問題点はもう一通り書きましたし、最近のカードはあまり話題にならないし。」
あいせん:まあ分からんことはないけど。」
あ い こ :メールとかも頂いてるんですけど。『これからも頑張って下さい。』とか。でもなんか一度腰が重くなっちゃうとなかなか再開するきっかけが無くて。」
あいせん:それはあるよ。最近僕も何気に更新さぼってたし(笑)。おかげでうちのアクセス数は、僕が思い描いている理想値に戻りつつあるよ。まあ本音を言うと更にもうちょっと減ってくれるとありがたいんだけど。 (^^;」
 
 
あ い こ :あ、そういうことなら1つ聞いてもいいですか?」
あいせん:なんでしょう。」
あ い こ :掲示板に書いたお話の中にマジックの市場規模のことがあったじゃないですか。実際のところマジックの市場規模って遊戯王OCG並の水準になってるんでしょうか。」
あいせん:正確なデータがないんで推測の域を出ないんだけど、実際には多分それ未満だと思う。」
あ い こ :あ、やっぱりそうなんだ。」
あいせん:少し前に『マジックの流通量って今や遊戯王OCGの半分程度じゃないの。』という情報を頂いてるんだ。それも日本じゃなくて北米での話ね。確かに遊戯王OCGも一時期ほどの勢いは無くなったけど、それ以上にマジックの売り上げの落ち込みは激しそうだし。実際にある日本の販売店さんが『レギオンのおかげでマジックの売り上げは昨年度同期の5割台しかねえ!』とか言ってるし、構築戦でのオンスロートサイクルの出番はあまりなさそうだし。」
あ い こ :となると、マジックの売り上げは世界的に見ても遊戯王OCGの半分近くになってるとか…。」
あいせん:その可能性が排除できない、今回はそういう表現にしておこうか。今後ウィザーズが販売店向けの説明会を開いたら、そこで何らかのコメントがあると思うけど。」
あ い こ :そうなると遊戯王OCGが全世界で380億円ですから、マジックは300億円を割ってるということになりますね。下手すると200億円台の前半とか…」
あいせん:…え!?、ちょっと待って。(…資料を確認中…)あ、僕掲示板に嘘書いてるぞ(汗)。」
あ い こ :やっぱりそうですよね。240億円って遊戯王OCGの北米での総売り上げですよね(笑)。」
あいせん:うん、その通りです。後で訂正しておきます(滝汗)。で、取りあえず本題に戻ります。 (^^; あまり考えたくはないんだけど、今のところそう考えてもあながち間違ってるとは思えないな。そうなると日本市場の規模は更に落ち込むだろうし。まあ300億円と考えても僕の推定では30億円〜56億円というところか。それも並行輸入を含めてですが。」
あ い こ :そうなるとホビージャパンの売り上げはかなりの落ち込みですね。だって全盛期には60億とか70億とか売ってたんでしょう。」
あいせん:その数字もあくまで推定なんだけど。まあ最新の企業情報を取得すればある程度はハッキリするんで、その辺は機会があれば何とかします。意外と健闘しているのかもしれないし。ただ Deck Express の廃止、 Duelist Japan の実質的な廃刊、そしてGAMEぎゃざでの国産TCG情報の誌面拡大(笑)。傾向としてマジックに明るい要素は見られないけど。」
あ い こ :あと前に書いてましたよね。ウィザーズ社は年間に4億円近いお金を競技イベントに賞金として支出してるって。でもマジックの売り上げが200億円台なんて状況になると、さすがにそんな負担を続けるのは無理なんじゃないでしょうか。」
あいせん:今でも既にかなり無理があるはずなんだけど。なんでも企業が広告に使う費用って売り上げの3%程度が目安なんだって。そうなるとその半分以上が賞金として支出されちゃうから、残った予算じゃろくな販促はできないだろう。しかもそれでマジックの売り上げが増加傾向ならともかく…ということですな。」
あ い こ :これじゃあどう考えてもじり貧ですよ。やっぱりウィザーズ社は広告費の使い道を間違えてるとしか思えませんよ。」
あいせん:だからウィザーズはマジックプレイヤーのオンラインへの意向を焦って進めてる。そういう見方もできる。あとそもそもマジックのプレミアイベントって有料でしょう。」
あ い こ :あ、確かにそうですね。賞金に予算を使いすぎて経費から会場費や運営費が出せないんじゃないかとも思われますけど。」
あいせん:それは本末転倒だぞ(笑)。本来競技イベントなんてユーザーサポートの一環なんだし、あまつさえマジックなんてそれ以外に満足なユーザーサポートなんかやってないんだから。それだったらそれこそプレミアイベントの無料化を目標に、マジックの知名度を上げて競技イベントのスポンサーを確保する方が先決だろう。」
あ い こ :アリーナリーグとかフライデー・ナイトマジックも開催店からお金取ってますし。やっぱりマジックの販促って、この期に及んでなお頑張ってるという印象が感じられませんね。」
あいせん:あと話は変わるけど、問題はやはり遊戯王OCGという外圧だろうな。」
あ い こ :というと?」
あいせん:遊戯王OCGって8月にニューヨークで世界選手権を開催するじゃない。どうもコナミはこれを遊戯王OCGをロングセラー商品にするための突破口にしようとしてるみたいなんだ。」
あ い こ :そもそも最初からマジックの10周年記念イベントにぶつけてる感じですし。」
あいせん:イラク戦争も終結してテロの不安も薄れてるから、それこそド派手なイベントをぶちあげる可能性は高いと思うよ。それで米国のマスコミがマジックよりも遊戯王OCGのイベントの方を大々的に取り上げる、なんてことになったら…。」
あ い こ :でも、実際にはそうなる可能性が高いんでしょう?」
あいせん:何よりも遊戯王OCGは、今米国で話題沸騰の“ジャパニーズ・マンガ”出身のゲームだからなあ。一時期の勢いが衰えてじり貧状態のゲームとは話題性が違いすぎるよ。 (^^; まあ申し訳ないけど、今のところマジックに勝ち目はほとんど無いかな。」
あ い こ :でも10周年記念イベントで弾みをつけられないと、それこそマジックは今後が辛いですよ。第8版からのカードデザイン変更にしても、これで更にデュエリストがマジックから離れる危険もはらんでますし。」
あいせん:少なくともやめていった古参デュエリストがマジックに戻る理由にはならないだろうし、むしろ彼らの足を遠ざける要素にこそなり得るだろう。新デザインのマジックってなんか子供向けって感じがする。オンスロートサイクルは全体的に低年齢層狙いな雰囲気を感じるんだけど、第8版以降マジックは更にそういう路線を目指すのかもしれない。遊戯王OCGやデュエル・マスターズの事例を見れば、TCGをヒットさせるためには子供狙いが正解というのはウィザーズも分かってるだろうし。」
あ い こ :そして『大人達はオンラインで遊べ。』ですか。」
あいせん:例えばオンラインでは最新カードも旧デザインで遊べるとか。それだと古参プレイヤーの多くがオンラインに移行する可能性はあるかも。そんなに事はうまく行かないだろうけど(笑)。」
 
 
あいせん:…で、ちなみに聞きたいんだけど、これを機にまたシリーズ物を書くご予定は?」
あ い こ :今のところないです。だって日本のマジックって昔やっちゃった失敗をそのまま引きずってて、しかも手直しして立ち直ろうとかいう素振りが見られないんですもの。これじゃあ意見を出すのも張り合いがないですよ。」
あいせん:確かに。まあそのうち無性に筆を取りたくなる明るい話題が出てくるでしょう、きっと。」
あ い こ :そう願いたいです(溜息)。」


     

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