Postscript 
 
 

あ い こ :…2作目できました。」
あいせん:は、早いなあ。まだ1作目のファイルもらってレイアウト作ってる最中なのに。」
あ い こ :だって私のエッセイはあいせん君みたいに長くないし。」
あいせん:…はいはい、どうせ僕のエッセイは長いですよ。」
 
 
あいせん:…ふんふん、こんな感じでよいかと思いますが。」
あ い こ :内容はどうですか。」
あいせん:今回は基本的に僕の意見とそんなに大きく違う箇所はないかと。」
あ い こ :なんだ、つまんない。」
あいせん:なんだそりゃ。 (^^;」
あ い こ :だって2人の意見が食い違っていないと、このコーナーが成立しないじゃない。」
あいせん:そりゃまあそうだけど。」
あ い こ :という事で、前回の続きで『スタンダード以外のフォーマットを盛り上げよう・ブロック構築戦編』という事でお願いします。」
あいせん:いつの間にか仕切られてる。 (^^;」
あ い こ :まあ、いいじゃない。ここは私のコーナーなんだし。」
あいせん:そうだなあ。あくまで僕個人の意見だけど、日本であるフォーマットを流行らせようと思ったら『プレイヤー』『イベント』『デッキ情報』そして『速さ』が大事になる気がする。」
あ い こ :前の3つは分かるけど、最後の『速さ』ってなに?」
あいせん:うん、要するに『発売されたカードがいつ使えるようになるのか』という話ですよ。日本人って基本的には流行物好きだから、発売されたカードが公認イベントで半年使えないとかいうゲームは遊ばないんじゃないかと思うんだ。」
あ い こ :つまり私が書いたブロック構築戦の公認トーナメントに関する提案は実現が難しいという事かな。」
あいせん:そうなるな。」
あ い こ :でも今のままだと…」
あいせん:初心者がマジックに入るためのきっかけが掴めない。そういう事でしょう?」
あ い こ :うん。」
あいせん:確かにスタンダードは初心者には敷居が高い。これは多くのデュエリストが認めるところだと思うよ。そしてその解決策の1つとしてブロック構築戦が使えそう。これも多くの人が認識している話だと思うんだ。」
あ い こ :そうそう。」
あいせん:でもブロック構築戦を競技フォーマットから外してしまったら、多分日本では遊ぶ人が激減すると思うよ。それは日本でのヴィンテージの位置付けを見れば明らかだし、あとジャパンクラシックが辿った経緯を見ても想像が付く。」
あ い こ :あ、それは言えるかも。」
あいせん:しかもブロック構築戦は今やDCI公認トーナメントの構築戦フォーマットの中では重要な位置付けになっている。でも実際にはそれでもスタンダードほど遊ばれている様子がない。いわば『本来ブロック構築戦を遊ぶべきデュエリストが、なぜかブロック構築戦を遊んでいない。』というのが日本のマジックの現状なんですよ。これだけ猫も杓子も公認トーナメントを有り難がるくせにね。」
あ い こ :どうすればもっと遊ばれるようになるのかなあ。」
あいせん:最大の問題は『寿命の短さ』なんじゃないかと思うんだ。1つのフォーマットの寿命が実質1年しかなくて、しかも3つのエキスパンションが揃って本格的に遊べるようになってからは4〜5ヶ月程度しかない。だからデッキ情報などを本格的にサポートしようという機運にも欠けるし、販売店といったイベントをサポートする側も正直言って辛いんだ。」
あ い こ :そうなのか。」
あいせん:それで僕が前から考えてるアイディアがあってね。」
あ い こ :どんな?」
あいせん:具体的に言うと例の『単一エキスパンション構築戦』の応用になるかな。デュエリストが過去に発売されたエキスパンションの中から任意に1ブロックを選んでデッキを作り、これで対戦するんだ。」
あ い こ :なんかウルザサイクル辺りが最強になりそうだけど。」
あいせん:多分間違いなくブロック毎の強い/弱いは出てくると思うよ。ただウルザサイクルが猛威を振るうと思えばそれを破るためのデッキを工夫してくればいい。それがメタ・ゲームという物だからね。」
あ い こ :ある意味割り切らせちゃうのね。」
あいせん:そうなるかな。あとDCIが制定しているブロック構築戦の禁止カードを適用すれば、バランス的にはそれなりに改善されると思われるし。」
あ い こ :これだと意外なカードが活躍するかも。」
あいせん:うん、それも大いに期待したい部分ではあるな。」
あ い こ :でも結局こういうフォーマットって日本では普及しないのよね。」
あいせん:そうだなあ。結局日本では『最強のデッキはこれだ!』的な情報がないフォーマットって敬遠される。敬遠されるから人が増えない。人が増えないから情報もイベントも増えない。だからますます敬遠される。その悪循環。」
あ い こ :これはタイプワンなんかも事情は同じですね。」
あいせん:そうかも知れない。要するに日本人って分かりやすい“最強”がないと嫌で、しかも自分がその“最強”じゃないともっと嫌なんだ。でもTCGってゲームには本来“最強”なんて存在はあってはいけない物のはずなんだけどね。だから僕は『日本人にマジックは向かないのでは?』とか言っちゃうんだけど。」
あ い こ :そうねえ、この辺は1回では語り尽くせないので、次の機会に更に突っ込んでみましょうか。」
あいせん:…ちなみに聞くけど、そういう話のまとめ方とか誰から習ったの?」
あ い こ :…君から。」


     

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