Postscript 
 
 

あ い こ :はい、第二部の最後です。」
あいせん:おっ、今回は早かったねえ。」
あ い こ :だって今回は半分くらいあいせん君にアイディアもらってるもん。」
あいせん:そんなの読み手には内緒にしとけばいいのに。 (^^;」
 
 
あいせん:そうだなあ、大体こんな感じじゃないかと思います。」
あ い こ :ありがとうございます。」
あいせん:このいわば“アナザーワールド”のお話だけど、僕が今までやってきた色々なフォーマットの大会って、要するにこれを作りたくてやってきた物なんだ。」
あ い こ :あ、言われてみればそうですね。」
あいせん:余剰カードを活用してマジックを遊ぶ、それどころか自分では一切カードを持っていなくても楽しめちゃう。そういうマジックを広めたいと思ってやってきたんだ。」
あ い こ :発想そのものはすばらしいと思うのですが、でも何でうまくいかなかったんでしょう。」
あいせん:うん、これに関しては過去に象徴的な出来事があったよ。」
あ い こ :どんな?」
あいせん:以前タイプワンの推奨記事を書いた時のことなんだけど、ある人からメールをもらったんだ。そのメールには『おまえがそれだけしつこくタイプワンを推奨するから、へそ曲げてタイプワンに手を出さない人が出るんじゃないか。』と書いてあった。」
あ い こ :それ、変じゃないですか?」
あいせん:僕もそう返事したよ。記事の追記に『じゃあなんでホビージャパンがあれだけしつこく勧めるスタンダードに対して、へそ曲げて反抗するデュエリストが大勢現れないんですかね?』って書いた。」
あ い こ :いかにもあいせん君らしい返事ですね。」
あいせん:でもこれが現実なんだ。雑誌に載った意見だから正義であり、それに異議を唱える個人の意見は間違ってる。そういう見方でしか物を見ない人が多い。」
あ い こ :日本人って“公式”とか“公認”という言葉に弱いですからね。」
あいせん:ただ最近ホビージャパンがマジックの“公式サイト”を立ち上げたんだけど、あれウィザーズに許可を取って公式を名乗ってるのかなあ?」
あ い こ :でもホビージャパンの言うことって結構そのまんま鵜呑みにされちゃうことが多いじゃないですか。例えばGAMEぎゃざに載ったルール説明とか。」
あいせん:あれはマジックの世界ではあくまで一個人の見解であり、オフィシャル性は皆無なんだけどねえ。」
あ い こ :しかもそれでマジックのルールがしっかり整備されていることをマジックの魅力にあげちゃう人までいる。やっぱり変ですよ。」
あいせん:日本のデュエリストって日本のマジックを随分と過大評価しすぎてる気がするよ。なんかマジックがメジャーな遊びだと勘違いしてる人が多いし、日本のTCGにプラスの効果を与えているとも思い込んでいる。でも実際はそうじゃないだろう。マジックなんて売りにくい商品、僕は他に例を知らないんだけどなあ。」
あ い こ :競技として取り組むなら、それこそ日本のマジックを世界水準から見て一人前な物にして欲しいです。これはルールの理解度にしてもデッキ構築力にしてもですが。」
あいせん:おっ、あいこ先生がうまくまとめてくれたので、今回の Postscript はこの辺で終わり。」
あ い こ :えっ、もう終わりですか?」
あいせん:うん、この後の“総括”にパワーを温存しておかないと(爆)。」


     

メールは こちら までお願いします。
またご意見などは Message Board でも受け付けています。