Postscript 
 
 

あ い こ :(カタカタカタ…)」
あいせん:いやあ、暑いねえ。 A(^^; フキフキ こんな中でも休まず執筆ですか。」
あ い こ :なんか第3部が終わる気配がないもんで。」
あいせん:そうだねえ。」
あ い こ :あ、ところで前回の Postscript なんですが…」
あいせん:導入部分の“つかみ”を書き忘れたんでしょう。」
あ い こ :そうです(汗)。」
あいせん:まあたまにはそういう時もありますって。」
あ い こ :でも、さすがに何回か書いてるとネタが無くなってきますよね。」
あいせん:冬にでもなれば、それこそ“おこたでトルコ風アイス”とかできるのに。」
あ い こ :…基本的に変わってないじゃないですか。私は別にそれでいいんですが。」
 
 
あいせん:日本の競技マジックに関しては、今まで何度か全般的な話をしてきたよね。じゃあ今回は“日本での競技マジックプレイヤーの活動”に関する意見交換をしてみましょうか。」
あ い こ :はい…と素直に言えない自分がいます。というか、なんか嫌な予感がするんですが(汗)。」
あいせん:今回はまず、あいこ先生に率直に聞いてみましょう。あいこ先生は日本の競技マジックプレイヤーをどう思いますか?」
あ い こ :ほら、やっぱりきた。いきなりそんな答えに窮する質問しないで下さいよ。 (^^;」
あいせん:…ということは、あんまり良いイメージは持ってないということでしょうか。」
あ い こ :…というよりも『何をやってるのかよく分からない。』という感じです。確かに一部の競技プレイヤーはがんばってるという印象はありますけど。」
あいせん:我々が競技プレイヤーの活動を最も身近に感じるのは、今だと多分GAMEぎゃざの記事なんじゃないかと思うんだ。でもどうだろう、あれって内容のかなりの部分が“世の中に登場した強いデッキを後から追いかけてる”という印象があるんだけど。しかもそれにしてはアンチデッキの考察すらまともにされてないし。」
あ い こ :福井の古参デュエリストにはおおむね不評ですよね、GAMEぎゃざの記事って。」
あいせん:うん、そうだね。まあその風評をあおってるのが僕だというのは否定しないけど(笑)。」
あ い こ :雑誌の情報ってインターネットに比べれば間違いなく遅いですし、しかも容量的な制限もあって充実してるとも限らない。そういう様々な制約の中で、それでもがんばってるという印象を読者に与えることはできると思うんです。実際にそうやってがんばってるライターさんもいますし。」
あいせん:確かにそれは認めます。でも全員がんばってるという印象が持てないのも事実だけどね。しかもがんばってるライターが報われているという雰囲気もないし。」
あ い こ :そうですよね。少年漫画雑誌みたいに『人気投票で上位になった順で掲載します。』みたいなシステムでもないみたいですし、ましてやホビージャパンの雑誌は原稿料安いそうですから。」
あいせん:本来“書く”のはプロの競技プレイヤーには間違いなく必要なスキルなんだ。実際に最近は多くのプロ選手が書いて自分の活動や主張をアピールしてる。サッカーの中田選手なんかそれで資金を集めて、自分の古巣だったサッカーチームのスポンサーになってるんだからすごいって。」
あ い こ :中田選手の日記だったら、有料で読んでも価値がありそうですもん。何しろ我々になんか到底経験できそうにない高い次元で活躍してる人ですから。」
あいせん:この際だから言っちゃうんだけど、あの一連のGAMEぎゃざの記事を読んでも、それで『これを書いてる人は凄い。自分も将来こういう人になれたらいいな。』という目標というか、あこがれの存在にはなってないんじゃないかな。だって自分でデッキを創ってるわけじゃないし、ましてやそれで日本のマジックを動かしてるわけでもないんだから。そういう人達から我々が何を学べるかというと、多分『デッキなんて自分で作らなくてもプレミアイベントで勝てるし、それで戦績を積み重ねればこれだけ偉い顔をして執筆できるんだ。』くらいの話しかないと思うよ。」
あ い こ :…いきなりそんな、私が相づち打ちづらい結論に持っていきますか。 (^^;;;」
あいせん:別にあいこ先生が相づちを打つ必要はないよ。 (^^; というか、ここでの意見交換は他に賛同者を見つけるのが目的じゃないし。」
あ い こ :あいせん君の意見に賛同するかどうかのお話はひとまず脇に置いとくにしても、少なくとも日本のマジックが日本語版発売から6年も経ってるのにこの程度にしかなってない、そういう事実はありますから。そして今後誰かが思いきった事を始めて流れを変えない限り、多分きっと永遠にこのままか、あるいは歴史は繰り返して…ということなんでしょう。」
あいせん:そうだと思うよ。最近モンコレとかアクエリが“○億枚突破記念”と銘打ったキャンペーン企画を始めてるんだ。でもマジックってそういう情報すら持ってない。そりゃそうだよ。日本の総代理店が日本国内に出回ってるマジックの総販売枚数を把握できてないんだから。自社以外の経路で出回るカードがあまりにも多いからねえ。そういういびつさを今後も永遠に抱えながら日本のマジックは進んでいくんだ。そんなのうまくいくわけないよ。」
あ い こ :今までみたいなやり方で、日本のマジックがここまで大きくなったこと自体が奇跡に近い。そういう認識は私も持ってます。普通ならとうの昔にとん挫してると思うんですが。」
あいせん:そういう意味に限って言うと、日本の競技マジックプレイヤー達も“それなりには”がんばってきた。そういう部分は認めるべきかもしれない。もちろん競技プレイヤー以外の販売店スタッフやマジックファンの貢献度も大きいと思うけど。」
あ い こ :でもそういう競技プレイヤーの一部が、ホビージャパンのおかしな啓蒙活動に手を貸してきた歴史もあるんですが。」
あいせん:それは…本来僕のセリフじゃないでしょうか(笑)。」
あ い こ :あ、そうかもしれません。 (^^;」
あいせん:でも見てると、特に地方で『マジックの現状を打破しよう!』という動きは確実に起き始めてるよ。例えば静岡県で行われてる県内統一戦なんかは、実を言うと福井でも『できたらいいなあ。』という話が出てるんだ。あと最近では東北地方の方で大きな動きが起きてるみたいだよ。東北地方のデュエリストが結束してマジックを盛り上げ、関東とか関西に対抗できるデュエリストグループを育てようという感じかな。」
あ い こ :そういう動きが成功してくれるといいですね。まあ福井はこのままマイペースにやっていくんでしょうけど(笑)。」
あいせん:まあ“マイペース”というのは言えてるかな。ただしそれはイコール“あいせんのペース”というわけじゃないけど。だから競技的なマジックは全く遊ばれないということじゃなくて、各自がそれぞれ信じたマジック道を邁進して、それぞれがそのやり方に賛同する仲間を増やしていく。そんな感じかな。」
あ い こ :そしてお互いの存在や主張を認めて、でも相手に無用な干渉はしない。そういうのって大事だと思いますよ。」
 
 
あいせん:さて…本題はこの辺にして、話を大きく脱線させてよろしいでしょうか。」
あ い こ :あらまあ、改まってなんでしょうか?」
あいせん:いやねえ、例の“ヘタレ復刻カードキャンペーン(俺的命名)”に関連して、ウィザーズから随分と言い訳がましいコメントが出てきたもんでさあ。」
あ い こ :ああ、あの『改定版・カード重版ポリシー』ですね。私も読みました。」
あいせん:そうです。僕に言わせると、あれどう考えても変なんだけど。」
あ い こ :なんで?」
あいせん:だってたとえばの話、今回のキャンペーン用にカードをピックアップするじゃない。それがカード重版ポリシーと照らし合わせた結果“ヘタレ”なラインナップにしかならなかった。普通の企業ならそこでキャンペーンの企画そのものを見直さないか。例えば再録するカードの範囲を広げるとか、あとカードの復刻をやめてイラストのみ利用したサプライ品にするとか。」
あ い こ :確かにそうですよね。始めて不評を買うキャンペーンなら、最初からやらなきゃいいんですから。」
あいせん:あとこれは僕個人の印象だけど、そのカード重版ポリシーそのものがウィザーズの都合でコロコロ変わってるんだ。例えば『再録カードのイラストは全部差し替えます。』と言ったのを、第7版に適用しただけでわずか1年ちょっとでやめちゃってるし。あとこれはぜひウィザーズ関係者に聞いてみたいんだけど、あのメルカディアン・マスクスでのFoilセラ天のキャンペーンの時って、セラの天使が再録禁止カードのリストに入っていなかったとは到底考えられないんだけど。だって第5版から『オーバーパワーなんで』といって外したカードだよ。」
あ い こ :あ、言われてみればそうですね。一応カード重版ポリシーは“Foilではないトーナメントで使用可能なカード”に適用されるそうなんですが、それだったら今回の復刻カードだってFoilにすればいいんですもんね。」
あいせん:つまり前から言ってる話さ。欧米人デュエリストのためなら、あんなポリシーいつでもコロコロ変えちゃうんだよ。でも日本人デュエリストのためにそこまでやる気はない。そういうことなんじゃないの。あとカード重版ポリシーでは、あの Force of Will(AC) は禁止リストに名前がないんだ。だったらこれをプロモにしてくれても良かったんじゃないか。それをしないというのは間違いなく日本を軽視してる証拠だよ。」
あ い こ :そう言っちゃうと実も蓋もないんですが、でもあり得ないお話じゃないところがなんか寂しいですね。」
あいせん:でもそうなると、僕としては『ホビージャパンもいい加減に販促品をウィザーズ(プロモカード)に依存するのやめたら?』という提案はしてみたいよ。だってホビージャパンには独自にグッズやサプライ品を開発するノウハウがあるじゃない。」
あ い こ :でも、そうするとマジックのカードイラストが使えなくなるんですが。」
あいせん:使わなくていいよ、あんなヘタレなイラストなんか。先日オンスロートのパッケージ画像が公開されたんだけど、僕はあれを見て、ついにウィザーズのカードイラスト部門の責任者に殺意すら抱いたよ。」
あ い こ :…すいません、今回の Postscript は問題発言がてんこ盛りです。」
あいせん:え!?、それって僕が本性を現しただけだとご理解下さい(笑)。」
あ い こ :そんな“ご理解”したくないですぅ(涙)。」
あいせん:だって最近のカードイラストをサプライ品に使ってもちっとも売れやしない。だからあんな人気投票までやって売れる物を作ろうとしたんでしょう。ただし企画の詰めが甘かったおかげで大変なことになってるけど。」
あ い こ :おかげで騎士グッズは出ましたけどね。でも福井では売ってるお店見かけないんですけど。」
あいせん:そうだねえ。まあ今まで散々売れない物を仕入れさせられてひどい目に遭ってるから。あ、あとあのカード重版ポリシーでは“ヒーロー(勇士)”は再録可になってるんだけど、でもなぜか牛姉は禁止リストに載ってるんだよなあ。 (^^;」
あ い こ :そんなにゲームバランスを壊すカードでしたっけ、牛姉って。」
あいせん:そんなわけないじゃん。多分“イラストの版権がない”という問題を、そのポリシーの中でひっくるめて解決させようとしてるだけさ。」
あ い こ :そう考えると結構いい加減なんじゃないですか。」
あいせん:見方を変えると『素直じゃない』とも言えるかも。あの事件の時にもうちょっと違う解決策を取っていれば、マジックの歴史も変わったかもしれないのにねえ。」
あ い こ :カードイラストの魅力が昔と同じくらいあれば、マジックがここまで競技イベントに依存する必要はなかったんですもんね。それこそカードコレクターが結集して独自にイベントを開くような状況になってたかも。」
あいせん:むしろそういう方がマスコミなんかは話題にしやすい気もするけど。それこそ世界中から珍しいカードや原画なんかも集めちゃって。あ、ウィザーズにお願いして Black Lotus(AL-UL) の原画とか借りてもいいね。本物を見たい日本のデュエリストは多いと思うから。」
あ い こ :あと人気イラストレーターも集合して大規模なサイン会を開いたり。で、その横でちゃんと競技的なイベントもやってる。」
あいせん:そうそう、そういうバランスが大事なんだって。どういうわけか今のマジックにはないけどね。」
あ い こ :さて…今回の Postscript なんですけど、正直言って私にはそのまま公開なんて真似はできませんよ。 (^^;;;」
あいせん:別にいいじゃない。あいこ先生が問題発言をしたわけじゃないんだから。あと僕の問題発言なんか今に始まった話じゃないし。 (^^;」
あ い こ :確かにそうなんですが…」
あいせん:大丈夫。今までの経験で分かったんだけど、そんな心配するほどここって有名じゃないから(爆)。誰も読んでないから気にしない気にしない。」
あ い こ :管理者がそんなこと言っていいんですか!?」
あいせん:だって僕は、別にぎゃざるのアクセス数が今の半分か1/3くらいでも構わないと思ってるもん。前にも何度か言ってるけど、こんなWebサイトは必要性がない方がいいに決まってるんだから。」
あ い こ :そうですね。いつになったらあいせん君は“引退”できるんでしょうか。」
あいせん:そうねえ…ひとまず牛姉1万枚と原画が手に入ったら考えます(ぉ。」


     

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