Postscript 
 
 

あいせん:…さてと、返信書き終わったから送信するか。」
あ い こ :あ、メールですか。」
あいせん:うん、この前募集したコレクターに関するアンケートの回答が何通か届いてたんでね。」
あ い こ :掲示板には反応がないんですけど。」
あいせん:でもメールは来てるよ。皆さん恥ずかしがりやさんなのかね(笑)。」
あ い こ :ちょっと読んでいいですか…うわあ、なんかメールの中身が濃いですね。」
あいせん:そうだなあ。今まで言いたくても言う機会がなかった話題なんで、ここぞとばかりに爆発してる感じかな。」
 
 
あいせん:さて、今回は“序章”なんで内容の振り返りはあまりないと思うんだ。そこでさっきのアンケートの回答で頂いた内容からちょっと話題を拾ってみようと思うんだ。」
あ い こ :そうですね。」
あいせん:僕が読んでちょっとハッとさせられたご意見として『なんでウィザーズはフライデーナイト・マジックの賞品に“Foilの白騎士”を出したんでしょうか?』という物があったんだ。」
あ い こ :でも白騎士ってマジックの中ではかなりの人気クリーチャーですよね。ですから出ても当然かなという気はしますが。以前にホビージャパンが行った騎士の人気投票でも上位に入りましたし。」
あいせん:確かにね。じゃあそこで質問だけど、現在白騎士が使えるフォーマットって?」
あ い こ :ええっと、この前エクテンから第5版が落ちたから…あれ、私の記憶違いでなかったら、今白騎士ってヴィンテージでないと使えないと思うんですけど。」
あいせん:その通り。構築戦ではタイプワンとタイプ1.5でしか使えないはずです。」
あ い こ :でもそれって変じゃないですか。少なくとも今までのマジックの販売方針とは明らかに合ってない気がするんですけど。」
あいせん:それは間違いないだろうな。」
あ い こ :じゃあなんで今さら白騎士なんですか?」
あいせん:それは日本でフライデーナイト・マジックを開催した目的と関係があると思う。」
あ い こ :というと?」
あいせん:つまりウィザーズは『フライデーナイト・マジックには“白騎士のFoilをありがたがる人達”に参加して欲しい。』と考えてる。多分そういうことです。」
あ い こ :ああ、そう言われると何となく分かる気がします。」
あいせん:これは例えば12月のアリーナリーグの賞品にも現れてるよ。今回はマナシンボルをかたどったピンバッチだそうなんだけど、多分こんな賞品はバリバリの競技プレイヤーや競技指向が強いデュエリストは欲しがらないだろう。」
あ い こ :確かによく見ると両者の賞品ってちゃんと目的意識を持ってる気がします。フライデーナイト・マジックは社会人で昔のマジックが好きだったデュエリスト、アリーナリーグはあまり競技指向が強くない若年齢層のデュエリスト、そういう人達に来て欲しいからそういう人達が喜びそうな賞品を出そう。」
あいせん:そういうことですな。ただどうだろう、多分フライデーナイト・マジックもアリーナリーグもショップは大会キットを有償で買ってるんじゃないかなあ。それで内容がこれじゃあちょっと開催店から見て採算が合ってない気がしない?」
あ い こ :確かにそれは言えてますね。無償配布ならこの程度でもいいと思いますけど、それでもアクエリのあの豪華な大会キットを見ちゃうとさすがにねえ。」
あいせん:一度マジックでもやらないかなあ。『今回のアリーナリーグの賞品は“セラの天使なりきりセット”です!』とか。」
あ い こ :そんなのどうするんですか!? (^^;」
あいせん:そりゃあもちろん獲得者はその場で着て写真撮られてGAMEぎゃざでさらし者の刑。」
あ い こ :それ、なんの罰ゲームですか?」
あいせん:でもアクエリでは実際そんな感じで結構盛り上がったんだよ。“でじこのなりきりセットを身につけて写真”は基本だったからなあ。」
あ い こ :それはそうだろうと思いますけど。マインドブレイカーってそういうノリ結構好きそうですし(笑)。」
あいせん:まあセラの天使を名乗る以上、セットに“張りぼての巨乳”は入れて欲しいな。 (^^; あとは金髪のカツラと剣があればOK。」
あ い こ :あ、当然あいせん君が思ってる“セラの天使”って第4版までのセラ天なんですね?」
あいせん:そりゃあ言うまでもないだろう。さすがにレベッカ・セラのなりきりセットは無理だと思われるし。」
あ い こ :第7版のセラ天は?」
あいせん:それは某出版社に雇われた声優兼コスプレイヤーにお任せします。」
あ い こ :そういう落ちにしますか(笑)。あ、お話を本題に戻しますね。確かにマジックのイベントにも賞品の工夫が見られるようになりつつありますけど、でもやっぱりまだまだですよね。」
あいせん:それは言えてるかな。以前に書いたけど、競合店が頑張って値引きや販促をしてる以上、同じ商品を売るチェーン店でも地域によって価格やサービスを変えるのが本当なんだ。つまり今や日本のマジックは米国より安く売られても何ら不思議じゃない状態にあるんだ。米国はウィザーズが特許でTCG発売を縛ってるけど日本はそうじゃない。あまつさえマジックよりも話題性の高いTCGがマジックよりも安く売られてる。そう考えると実は日本でマジックは1パック300円程度で売られることすら検討されるべきなんだ。」
あ い こ :でも実際にはこの期に及んでも500円という定価販売を崩そうという様子がない。しかもサービスやサポートも国産TCGに及ばないし、何よりもTCGとしてのマジックそのもののクオリティがどんどん落ちてると思われる。」
あいせん:だからユーザーがどんどんマジックから逃げ出してる。まあ理屈としては単純明快だよね。」
あ い こ :今後こういう状況は変わるんでしょうか。」
あいせん:変わってくれなきゃ困るよ。値下げの意志がないのであれば、せめて“マジックのコスト・パフォーマンスを上げる”工夫はして欲しいね。同じ費用で買ったカードをどれだけ遊び尽くさせるか。どれだけ楽しくマジックを買わせるか。そこに考えられるだけの知恵をつぎ込んで欲しいよ。」
あ い こ :ということで、それが今回の第六部のテーマともつながるわけなんですが。」
あいせん:いや〜、我ながら話の持って行き方がうまいよね(爆)。」


     

メールは こちら までお願いします。
またご意見などは Message Board でも受け付けています。