Postscript 
 
 

あいせん:お待たせしました。“トルコ風アイス・チョコ味”買ってきましたよ。」
あ い こ :わ〜い! \(^o^)/」
あいせん:もちろん1人1個ずつあるから、早速試食だ!」
あ い こ :じゃあ私はいつもの“マイ・スプーン”で(笑)。」
 
 
あ い こ :…基本的にはおいしいんですけど、でもいつも食べ慣れてるものとは違うからちょっと違和感がありますね。」
あいせん:それはあるかも。」
あ い こ :あとトルコ風アイスってこねて食べるものじゃないですか。でもこういう2層構造になってるとこねるのがもったいないから、逆にトルコ風アイス本来の楽しみがないかも。」
あいせん:それもあるなあ。とにかく普通の2色アイスとあまり変わらない感じがする。」
あ い こ :やっぱり私達にはいつものバニラ味が向いてるみたいです。」
 
 
あいせん:さて本題に入るかな。この問題を扱うときによく言われる話に“マジックには非公開情報が多い”というのがあるんだ。」
あ い こ :どういうことですか?」
あいせん:例えば将棋の対局を見てみようか。その対局においてギャラリーに公開されていない情報って何があるか。棋士が頭の中で考えてる次の一手と、いわゆる封じ手というやつ。その位だと思うんだ。」
あ い こ :あ、でもマジックってギャラリーに公開されてない情報ってやたら多いですね。ライブラリの中身やその並びなんて誰にも分かりませんし。」
あいせん:つまり逆に言えばライブラリを操作した不正行為はチェックできない。だから積み込みが有力な勝ち手段になっちゃう。そういうことだな。」
あ い こ :あとそれに付随するお話としては、リミテッドの大会へのカード持ち込みとかですね。」
あいせん:確かに事前にチェックはしてるみたいだけど、でもその後こっそりカードを入れ替えられたとしても100%見抜くのは不可能だろう。カードの表に判を押すなんてのは参加者が嫌がるだろうし。」
あ い こ :2枚ドローなんかもその瞬間に指摘できないと、後で不正を証明するのはかなり難しそうですね。あと墓場からのドローとかライフのごまかしとか。」
あいせん:つまり元々マジックは不正行為がしやすいゲームなんだ。でもそれは多分大部分の国産TCGにしても同じだろう。だから多くの国産TCGは、そういうゲーム性のあるTCGでは競技を推進してもメリットが薄いと判断してるんだと思う。しかしマジックはそうじゃない。だとすればもっと不正行為を防ぐための施策を真剣にやるべきだと思うよ。」
あ い こ :でも自分でこういうエッセイを書いておいてなんですけど、今の競技イベントってそれだけの運営をするスタッフがいないんですよね。」
あいせん:そりゃあそうだろうな。日本の競技マジックはカードを買わせることにしか意識がなくて、競技プレイヤーはおろか運営スタッフすら育ててこなかったもん。」
あ い こ :しかもやっぱり競技イベントに参加するとなると、うまく行けば賞金や賞品がもらえる競技プレイヤーの方がいいに決まってますし。」
あいせん:問題はそこなんだよな。例えば僕みたいに参加側よりも運営側に面白さを見出してる、そういうデュエリストがマジックになんで育ってないんだろう。それってやっぱり“最近のマジックが面白くないから”なんじゃないだろうか。」
あ い こ :言われてみるとそんな気はしますね。」
あいせん:これだけマジックという世界が縮小していて、しかも今後もその傾向が続くことが確実。しかもこの期に及んでなおウィザーズやホビージャパンは競技マジック以外の販促を始める気がなさそうで、あまつさえパックの価格差の問題にすら手を着ける気配がない。それだったらせめて競技を運用面で支えてくれてる人達に手厚いサポートはすべきだろう。公認トーナメントにボックスの1つも出すとか、感謝の気持ちを込めてコーディネイターにプロモの1枚も差し上げるとかね。」
あ い こ :実際に日本の公認ジャッジって、そのご褒美目当てに資格を更新されてる方が相当数いらっしゃるそうですし。今はその位やらないと競技マジックの維持は難しいかもしれませんね。」
あいせん:まあこんなダメダメな環境、維持してもしょうがない気もするけどね。」


     

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