ぎゃざる を立ち上げてもうすぐ4ヶ月が経ちます。自分自身のアカウントを持った事で自由にネットサーフィンができるようになって、他の方々が作っているHPを拝見させて頂くのですが、中には「これは参考にしたいなぁ。」と感心する物から「なんでこんな事をしているのかな?」と疑問を持つ物まで色々あります。そういう「HP開設者」と「ネットサーファー」という両方の目でHPを見ると、色々と考えさせられる事があります。
最近本当に感じるのですが「インターネットの利用者が100人いたとして、その100人全員に快適に利用してもらえるHPを作ることは不可能である。」という事です。以前私は商用ネットで機種依存文字(○付きの数字など。当時これは PC-9801 シリーズ等のごく一部の機種でしか使えなかった。)を使う方とそれを「他の機種では読めないから使わないでね」等と注意する方とのやり取りを何度か見ています。(実際私自身も注意する側に回る事が多かったです。)しかしインターネットって利用されている方の環境の差が激しすぎて、とてもその程度の注意等で済まされるような話ではないのです。私がこの事を強く感じたのが「文字絵」を紹介するHPを見た時です。普通の半角文字や全角文字を組み合わせて絵を描くという企画で、自称“元顔文字職人”である私に取っては非常に興味深く楽しめる物です。ただインターネット上でこれを公開すると、すぐに「半角カナが使えない機種はどうするんだ?」とか「文字ピッチが合っていないから綺麗に見えない」等というクレームが出始めるのです。ですが文字絵を作るのに半角カナが使えないというのは筆を半分折られたに等しいですし、文字ピッチに関しても「文字絵は半角文字が全角文字の半分の大きさになる事を前提に作られている」事を考えると、どう考えても見る側がそれに合わせるしかないのです。ただそう言い放ってもしょうがないので、主催者側は例えば描いた絵をGIFに変換する等して対応する訳ですが、そうすると今度は「絵を開くのが重いから何とかして!」とか「僕は画像を非表示にしてるのに・・・」等と始まるのです。 (^^;
私個人は、できる限り色々な環境でご覧になる方に配慮して ぎゃざる のメンテナンスをしているつもりです。ただ例えばの話、今はモニターにしても640×400の物から1024×800あるいはそれ以上の物まであります。使用マシンにしてもDOS/VからMacあるいは昔のPC−98やUNIXマシンに至るまで様々です。はっきり言いますが“それらすべてに対応することは到底不可能”なのです。あと私はブラウザでグラフィック表示をOFFにされている方についてもできる限り配慮しています。ですがそういうのって「カタログのイラスト部分を(見るのが面倒だからと)引きちぎって文書だけ読んでいる」のに等しい訳で、それで万が一「このカタログは見にくいから何とかしろ!」と言われても、流石に私個人は聞く耳を持たないと思います(笑)。それはかなりの割合のHP開設者が同様の意見をお持ちなのではないでしょうか?。特に自分のイラストや壁紙を見せるためにHPを開設されている方なら尚更だと思うのですが。
ここでHP開設者として考えるべきなのは「利用者がデータをダウンロードする時間に見合うだけの物を自分が提供できているか否か」という事なんだと思います。最近例えば「何分も待たされた挙げ句に下手くそなBGMを聞かされるHP」等に対する不評等を見かける事があります。自分だけのために開設する自己満足のためのHPならそれでもいいのでしょうが、少なくとも誰かに見せたい/読ませたいと思うのであれば、もう一工夫必要なのではないでしょうか?。全員に見てもらう事は無理でも、できる限り多くの人達に見てもらえるような工夫も考えるべきでしょう。
あと「更新が疎かになっているHP」って意外に多いですね(笑)。今のところ私自身はご存じの通りのペースで ぎゃざる を更新していますが、でも正直言うとこのペースをずっと守っていけるとは思っていません。ただ少なくとも私なら「諸事情で更新ペースが遅くなります」的なアナウンスはすると思いますし、更新が遅いなら遅いなりのHP運営ってあると思うのですよ。ただそれを利用者に分かるようにされているHPって、少なくとも私は今まで見た事がありません。例えば更新が頻繁にできる時期は記事やイラスト等を頑張って、忙しくてそれが難しくなったらメインの企画を日記的な物に切り替える、そういう事もできます。日記なら自分専用の掲示板に書き込めばいい訳だから、記事やイラストを作るのに比べれば数倍楽です。毎日のメール確認の合間に済ませる事も可能なはずですから、その辺は機転を効かせればいくらでもアイディアはあるのです。まあ本当に忙しくなっちゃうとそれも難しくなるのですがね。
私個人はネットサーファーとして他の方のHPに対してクレームを付ける事はしない方針でいます。(実際言われてみると分かるのですが)どう考えても“言われて気持ちのいい物ではない”事が分かっているからです。 (^^; ただ例えば HTML の定義ミス等で明らかな不具合があれば、それをできる限り原因を特定して開設者に連絡する(対策を提案する)事はします。どうもインターネットではそういう文化が乏しくて、例えば表や絵がうまく表示されない不具合が何週間もそのままになっていたりする事が珍しくないようです。 (^^; 多くの利用者が見て見ぬ振りをするか、ただ文句を言い散らしているかのどちらかで、建設的な意見や提案を出している人って極めて少数のようです。HPを本に例えるならば、開設者は「読んだ感想」が欲しい訳です。それに対してどうも「誤植の指摘」とか「乱丁に対するクレーム」を感想と勘違いしている方が少なくない気がします。でも個人が無償で発行している本に多少の誤字脱字や乱丁があるのは当たり前なのです。まあ指摘されれば表向きは「どうもありがとうございます」とでも頭を下げて直すでしょうが、でも内心では「そんな事はいいから、肝心の中身はどうなの?」と思っている部分もあるはずなのです。第一読書感想文に「この本には23カ所の誤植がありました。こことここが間違っていました。終わり。」なんて書いたら先生に怒られるでしょう?(笑)。だから私は「本の作りが悪くて内容が全く読めない」場合にしかその辺の指摘はしない事にしている訳です。せっかく利用しているHPの開設者にあえて嫌われる必要もないですから。
それと最近全体的に「HPが大型化(肥大化)している」傾向にある気がします。中にはインデックスのすべての表示がJPEGでできていると思われるような重たいHPもあります。 (^^; それが良いか悪いかの判断をここで下す気は私にはサラサラありません。ただ私は「そういう場所は余程内容が充実していない限り行かない」ようにしています(笑)。実際私はHPの選り好みがかなり激しいようで、表には出さないですが結構HPの評価は辛いのです。ですからそれと同じ目で自分の ぎゃざる も見てしまうので辛いのですよ。 (^^; まあ今現在の ぎゃざる については、個人的にはそれなりの評価をしています。そうでなきゃやってられないですぅ〜(爆)。
何よりも「まずはやってみる事」だと思います。実際私もそこから始めた訳ですし。まあ当然ですがそれまでのパソコン経験等から取っ付きやすさとか進み具合は変わって来るのですが、始めなければ覚えないしできるようにならないのです。私自身も「HP立ち上げるぞ!」と言ってから ぎゃざる を立ち上げるのには随分と時間がかかったなぁ(笑)。実際には本格的に作業に入ってからは、物の1週間で取りあえず立ち上げる所まで行ったのですが。ただHPって開設する事よりも維持する事の方が何倍もの労力を費やします。勢いだけで開いたけどネタが続かなくて更新が滞る、そういうパターンに陥ったHPの何と多い事か(苦笑)。ただ実はそれに対する対策はちゃんとあって、簡単に言ってしまうと“今自分が一番時間をかけている物をネタにする”事です。仕事にしろ何にしろ、自分が時間を使って何かにアクティブに取り組んでいると、自然と毎日新しい発見なり経験があってネタができる物なのです。(そういうポジティブな生き方をしましょう《爆》。)私が今これだけのペースで M:tG 関連の記事をアップできるのも、いつも M:tG の事を考えて仕事なり何なりをしているからです。特にM福井のカウンターに入って販売をしている時は、本当に M:tG の事しか考えなくていい訳ですし。(もしその時間帯に別の事を考えているとしたら、いつ来るか分からない土偶さんの「膝カックン」への警戒をしている時位かな《嫌爆》。)ですから言い換えると「自分の生活習慣が大きく変わったなら、当然HPで取り上げるネタも変わるべき物である。」という事です。一時期の熱がすっかり冷めてしまったのに、それでも M:tG ネタを考えてHPを維持し続けるなんて、どう考えても厳しいし辛いと思いませんか?(笑)。
何か偉そうに色々と取り留めなく書いてしまいましたが、これが私が最近特に感じている事です。私は本性がネットワーカー向き(ただし性分上ROMができない (^^; )なので、昨今のインターネット環境はとても気に入って使っています。1年前はまさか自分がHPを持つとは夢にも思っていませんでしたが「初めてみると何とかなるもんだ」という感じです(笑)。