三島に遊びに行ってきました。
ふと Serra さんの“セラの天使コレクション”が見たくなる。私がトレードしたセラ達の事もあるし、何よりも1100枚を越えるセラを見てみたいという単純な衝動に駆られる。程なくダメ老師さんが「ついでもあるので行きます。」と名乗り出て、その後 Brassman 氏から「その日は僕も休みだから車で行くか?」との提案がある。
Duelist Fukui の事務局にダメ老師さん到着。その後 Brassman 氏も仕事を終えてやってくる。明日が早いという事で早めに就寝する。
事務局を出発。天候は我々の出発を祝うかのようなみぞれ混じりの荒れ模様(ぉ。車は高速に入ったので、まずは最初に寄ったサービスエリア(S.A.)で朝食を摂る。滋賀県に入ると“我々の前途を祝福するかのような暗雲”が行く手に立ちこめる。行きの車の中ではそれを言って笑っていたのだが、しかしこの後私はこの一言を幾度にも渡って後悔する事となる。
車はそれなりに順調に進み、名古屋を通過する。しかし車に乗っている3人はなぜかソワソワしている。思い切って私から話題を切り出す。「もうすぐ“浜名湖”ですよね。」そうだ、その通りだ!。去年の8月、我々に苦渋の経験をさせたあの浜名湖S.A.が、いやさ“鰻”達が目の前に迫っているのだ!。(なお詳細はこちらを参照の事。)しかもこの3人は全員あの“浜名湖の悲劇”を経験している。「今度こそあの2500円の鰻重を我が腹に収めてやる!」 Brassman 氏のハンドルを握る手にも力がこもる。3人が3人とも食べてもいない鰻重の値段を覚えているのだから、その遺恨の深さはマリアナ海溝クラスに違いない。
車はついに浜名湖S.A.に到着。真新しいアスファルトの匂いに一瞬「何かが焦げてる!?」と焦る。我々3人は真っ直ぐにあの因縁の“近鉄レストラン”へ向かう。夢にまで見た場所だ、間違えようがない。この時間なら客は少ないはずだし、開店時間がもっと後と言うなら30分位待ってやる!。我々は勝利を確信した。鰻よ来るなら濃い!。いや、ただ食べるだけでは面白くない。何しろこの時を6ヶ月も待ち続けたのだ。いっそ「すいません、鰻重の松を“つゆだく”で!」そんな注文が通るのだろうか?しかし・・・どうも様子がおかしい。レストランは営業してる様子もなく、あまつさえドアや窓が無くなっている。そして周囲で建設作業員の方々が一生懸命仕事をしているのだ。そして1枚の張り紙が私の視界に入った。
「浜名湖S.A.は本年2月12日より改装工事中です。新装開店は3月12日の予定に・・・・・・」
あとは涙で霞んで読めなかった。「負けた。しかも不戦敗じゃないか。」私はその場に力無く崩れた。♪みちにたおれてだれかの名を・・・♪ふと中島みゆきの歌が聞こえた気がした。くそぉ〜、これは誰かの罠に違いない。そうだ、きっとあのKOI2さんを苦しめプールの水を守り切った“戦略軍曹○ンメル”に違いない!。奴め、こんな所にまで来ていたとは・・・。やはり○ンメルを敵に回してはいけなかったのか!
我々は傷心のままその横のレストランに入る。前回来た時はナイトメニューだった鰻丼が昼間も食べられるらしい。我々3人は1300円の上鰻丼を食べる。食べながら私は呟いた。「これ・・・涙の味がします。」
我々は傷心のまま三島駅に到着する。早速 Serra さんにTEL。「近くなので迎えに行きます。」と言われ、その後10分程で Serra さん登場。早速三島にある Serra さん馴染みの店に行く。店長等との一通り自己紹介等が終わって M:tG の話題になる。私は大判のセラや本物のセラ十数枚を渡して Serra さんを驚かそうと画策していたのだが、それを Serra さんに Aysen Crusader(HL) 10枚であっさり切り返される。一度は「今日はまた負けたか?」と思ったが、それを私がコレクション用のファイルに沈めていたオリジナルカードで一気に挽回する。「うわっ、負けた!」「これ欲しい、譲って下さい。」等と再三に渡って言われたため、結局そのまま店に飾って頂く事となる。なおそのオリカの内容(画像)はとてもここにアップできるような代物ではないので割愛する。
何とこの日は Nemesis の入荷日。早速数パック買う。ここで Serra さんから“この店独自の M:tG の遊び方”を伝授される。いわゆる“カスレア”を大量にストックしておいてそこからランダムにカードを選んでパックを作り、これでブースタードラフトをするというのだ。基本地形の補充は5枚までなので特殊地形は使いまくり(というか、多分最初に押さえるべき物になる)というかなりユニークなフォーマットだ。店にはカスレアの箱が設置してあり、中には1500枚程のカスレアがストックされている。早速我々もレアカードを寄付する。
※ この遊び方を福井で再現してみたのですが、参加者にはかなり好評でした。フォーマットとして荒削りな部分が逆に面白く、またあらゆるレアカードに復権の機会があるのがかなり良い感じです。この企画は福井でも今後推進していく事になるでしょう。
店に売っていた Homelands を買う。己の今日1日のツキの無さを痛感させられる。この後、静岡の某販売店で売られたカードの事が話題になる。現物を見せて頂いたのだが(実はこれを書いている2月16日時点では手元に持っている)、これが M:tG の正規取扱店で売られたとするとかなり深刻な問題となるのは間違いない代物だ。という事で、見たからには放っておけないので ぎゃざる で問題提起する事にした(記事については後日公開)。
店にいた別のお客さんから「デュエルをしませんか?」という申し出があったので Extended のデッキでデュエルをする。女キャラ・ウィニーがほぼ理想起動して3勝1敗。対戦相手の方から「色々勉強になりました。」と言われてちょっと照れくさい。しかしその勢いを受けての Serra さんとのデュエルではりすデッキが完全な不発に終わる。おいおい、君の本業はこっちじゃなかったのか?
閉店時間という事で Serra さんとお別れし、帰りは別行動となるダメ老師さんを三島駅に落として帰途につく。帰りの燃料が少し足りないと20リットル程給油。しかしこれが後で思わぬ波紋を招く。
運転していた Brassman 氏が「雪がちらついてる。」と言い出す。最初は「何言ってるの、ここは伊豆の近くだよ。」と思ったのだが、よく見ると確かに何か降っていて、しかもその量は段々増えてくる。やがて“この先雪のため50km/h規制”の標識が。おいおい、まだ静岡県から出てないって!。
まだ静岡からは脱出できていない。しかも“一宮インターから40kmの渋滞”“北陸道は全線でチェーン規制”等、事態は時間が経つごとに深刻になる。
ようやく浜名湖S.A.に到着。道路情報を見た Brassman 氏が一宮ICで一旦高速を降りる事を決意する。山道である国道365号線をしばらく走った後に、長浜辺りで復帰する作戦、まさにギャンブルだ。
一宮ICで高速を降りて国道365号線に入る。(後で聞いたのだが、この直後に北陸道は米原と長浜の間が通行止めになっていた。)しばらくは順調に進んだが、ある地点から車が全く動いていない。吹雪の中私が歩いて様子を見に行ったのだが、車の列が数百m続いていて先頭で何が起きているか全く分からない。車に戻るとワイパーが凍結寸前となっており、慌てて暖房の温風を窓に吹き付ける。しかし・・・ふと見ると燃料の残りが2目盛り程しかない。どうする!?
Brassman 氏が国道を離れる事を決断する。すぐさまカーナビで脇道を探索し、長浜ICへのルートが発見される。吹雪で視界もままならない中何とか走り、ようやく長浜ICに到着する目途が立ったところで、今度は Brassman 氏が「ワイパーがおかしい。」と言い出す。確認したところ、右のワイパーに動力が伝わらずに動かなくなってしまった。このままでは高速には乗れない。やむを得ず長浜ICを素通りして国道8号線に出る。とは言っても残り燃料は僅か。辿り着けるのか?程なくガソリンスタンドを発見。給油とワイパーの応急修理を受ける。しかも幸いな事に長浜−福井間は通行止めにはなっていないようだ。改めて長浜ICから下り線に入る。雪は多いものの一応帰途の目途は立った。しかし長時間の運転に Brassman 氏も流石に参ったようで、途中のすべてのS.A.で休憩を取りながらの帰途となる。
三島出発から9時間とちょっとで、ようやく事務局に戻る。2人ともほとんど何も語らずに事務局にある布団を出してそのまま爆睡。