「最近森に怪鳥が現れて暴れている。」という話を聞き、力自慢のナムジンがやってきた。「どんな奴かは知らねえが、俺が退治してやろう。」
森の少し奥に入った時、向こうから無数のクリーチャー達がこちらに向かってくるのが見えた。
「ジュ・・・ジュマンジか?」
違います。しかしナムジンにも、この集団が一目見て“何かから逃げている”事が分かった。
「奴はこの先か!」
ナムジンは逃げまどう群衆の中を割って入り、その先に進んだ。
そして、ついにナムジンはバッパラと遭遇した。「お前が最近森を騒がせているバッパラか。」
「そうだ。」バッパラは自信にあふれた声で答えた。
「俺にはただの鳥にしか見えんがな。」
「貴様の目は節穴か?」バッパラは「やれやれだぜ。」という表情を見せた。
「俺は召還された戦場で“怨恨”を付けられた上、“樫の力”でパワーアップしてここに飛ばされたのだ。」
流石にこれならナムジンにもあっという間に計算ができる。元々0/1のバッパラに“怨恨”が付いて2/1、ここまでならまだいい。それに“樫の力”が加わると一気に9/8になる。ましてやバッパラは飛んでいるからこちらの攻撃は当たらない。
「誰だ、こんな化物を農園に送った奴は。」ナムジンはここに来た事をかなり後悔した。
「俺を召還した魔道師さ。“恐怖”でやられる位なら・・・という事らしいがな。」
バッパラにはナムジンの考えが読めているようだった。
「・・・後は言うまでもないだろう、命が惜しかったらこの場を去れ!」
そう言いながら、バッパラはナムジンににじり寄ってきた。流石のナムジンも後退を余儀なくされた。
「この力を以て、俺を『貧弱な坊や』と馬鹿にしたジェニファーに復讐してやるのだ。」
「あ、あいつなら言いかねんな。」ナムジンは思った。しかしこのままではジェニファーはおろか、農園の者達全員が危険にさらされる。何とかしなければ・・・
しかしそこで、ナムジンは昔ヒッピーと交わしたある会話を思い出した。
「そうはいかない、ここから先に進みたければ俺を倒してから行け。」
「ふん、この命知らずが。」バッパラは嘲笑した。
「まあ俺は飛んでるからこのままお前をすり抜けてしまっても構わない。だがそこまで言うならあえてお前の攻撃を受けてやろうじゃないか。まあ4/5と9/8トランプルとじゃ結果は見えてるがな。」
「一つだけ聞く、お前はここで今まで何人のクリーチャーを倒した?」
「倒す前にみんな逃げていったさ。俺と戦おうなんて馬鹿はお前が始めてさ。」「やっぱり・・・」ナムジンはそう思った。その言葉でナムジンは意を決した。
「いくぞ!」
ナムジンは猛然とバッパラに突っ込んだ。バッパラは微動だにせずナムジンの攻撃を受け止めた。そしてまさに2人(!?)の攻撃がクロスする瞬間、ナムジンはニヤリと笑って言った。
「俺をブロックしたところで教えてやろう。お前が前にいた戦場で受けた“樫の力”の効果は、ここには既にない。ついでに言うが“怨恨”も置き忘れてきているはずだ。」
「そ・・・そんなはずはない。」バッパラはナムジンを翼で殴った。しかし0/1のバッパラがナムジンにダメージを与えられる訳もなく、ただ心地よい羽毛の肌触りがナムジンの頬を通り抜けていった。
「この期に及んで俺をくすぐるとはいい度胸だ。」
ナムジンはバッパラの胸ぐら(!?)をつかんで含み笑いを浮かべた。
「質問だ・・・右の拳で殴るか?左の拳で殴るか?あててみな」
「ひ・・・ひと思いに右で・・・やってくれ」
「・・・」
「ひ・・・左?」
「・・・」
「り・・・りょうほーですかあああ〜」ナムジンは黙って首を縦に振った。
「もしかして『無駄無駄』ですかーッ!?」
「惜しい。」そう言ってナムジンは首を横に振った。
「俺・・・最近“プッチモニ”のファンなんだ。」
「え!?・・・という事は・・・」
※ この先の“解決編”をご覧になる場合は、できるだけ“DF極太明朝体”がインストールされているパソコンでご覧下さい。また未成年には相応しくない暴力的表現が含まれている事をご了承願います。心臓の弱い方は見るのを控えた方がいいかも知れません。
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