やるならちゃんとやろうよ
〜 公認ジャッジ制度 〜

 「やるやろシリーズ(笑)」の第2段は“公認ジャッジ制度”について取り上げます。当初「日本の M:tG を全国規模で盛り上げるため」に設けられたと思われていた公認ジャッジ制度は、蓋を開けてみるとどうもそういう意図で作られた物ではない事が明らかになり、実際十分には機能していないと思われる事例も見られます。なぜそうなったのか?、そしてどうすればいいのか?、私なりに考えてみました。

● 公認ジャッジ制度の“理想と現実”

 実際私自身も一時期、DCI公認ジャッジになるべく勉強をしていた時期があります。というか、受験する機会があれば今でもなりたいと思っているのです。特にレベル2ジャッジになればある程度自分の思うようなDCI公認大会を(自分のいる地方で)自由に開催できるようになりますし、あと M:tG のルール等に対する発言にも重みというか信憑性が増しますので(笑)。

 多分公認ジャッジ制度の話を聞かれたデュエリストの方々は、その多くが私と同じ様なイメージを持たれたと思うのです。ところが蓋を開けてみると実際の公認ジャッジ制度ってそういう意図はほとんど無くて、簡単に言ってしまうと「DCIJの使いっ走り(DCIJ主催イベントのサポート要員)を揃えたかっただけ」であるという事が明らかになって来ました。現に今福井の公認ジャッジ(レベル2が2名とレベル1が2名だったかな)は、誰一人として自分で公認大会を開催するためのリファレンス等のグッズを配布されていません。つまり“公認ジャッジ自身が自分で公認大会を開く事に、DCIJは一切協力する姿勢を見せていない。”という事なのです。

 一例を挙げると、私の知り合いのK−Mさんは最初の公認ジャッジ試験でレベル1に合格したのですが、その後DCIJからは一切のコンタクトがありません。「リファレンス等の用具を配布するから費用を振り込んで。」という連絡すらないのです。おまけにその後彼が企画した(個人主催の)DCI公認大会は何度と無くDCIJから冷たい待遇を受け、あまつさえ当日になって「書類に不備があったので公認できません。」と言われる始末です。某代理店の掲示板でもDCIJの対応のまずさは話題になっていましたが、それを自分達が任命した公認ジャッジにまでやっているのです。

● 疑い始めれば、きりがない

 私が見ていると、どうもDCIJって「地方&個人主催でのDCI公認大会の開催を快く思っていないのではないか?」とすら思われる節があります。理由は・・・単に“面倒くさいから”なんじゃないの?(笑)。特にショップ主催でない個人主催の物にはかなり嫌な対応を平気でやっちゃってくれます。だってK−Mさんが個人で主催した大会とM福井がショップ主催で開いた大会では、DCIJの対応は明らかに違いましたから。 (^^;

 あと公認ジャッジにリファレンス等を配らないのって、実は“配れない事情”があるんじゃないの?。以前聞いた話だと公認ジャッジにはリファレンス等と一緒にアリーナ・リーグのカードが記念に配られるそうなのです。そのカードは今既にDCIJは持っているはずですよね?(あ、これ以上はヤバそうなので自主規制 (^^; )。とにかく、公認ジャッジ制度が始まってこれだけ時間が経っているというのに、未だに実際の公認ジャッジ制度って正常には機能していないのです!。

● では、どうすればいいのか?

 これって、私としてはDCIJに「何とかして下さいよ。」とお願いするしかないのですが(笑)。でもそれで何とかなるならもうとっくの昔に何とかなってるのでしょうね。 (^^; 多分DCIJとしては人員不足等を理由に挙げるのでしょうが、それだったら逆に「ごめんなさい、日本の公認ジャッジ制度は機能していません・・・っていうか、崩壊しています。」と認めちゃった方がいいんじゃないの?。 (^^; 私はそういう事情を知っているので、今は“レベル1(2)公認ジャッジ”と聞いても「いつぞやの試験に一定点以上取って合格した運のいい人たち」という感覚しか持てないのですが(笑)。(ああっ、物を投げないで!。 (^^;;; )

 やはり公認ジャッジは一般デュエリストから見ると「 M:tG の偉い人」な訳で、従ってそうあり続けて欲しいのです。ですがそれには最新のルーリング等を必死に勉強して追いつき追い越す(!?)必要があるはずなのです。また彼らが公認ジャッジを目指した背景には、自分の地域や日本の M:tG の普及/発展に貢献したいという熱い想いがあるのです。それをDCIJが全くサポートせずに、単に彼らを“ぱしり”としてしか見ないのであれば、間違いなくそのうち日本中の公認ジャッジが反旗を翻しますよ!。本当、私に言わせると日本の公認ジャッジの皆様は「我慢強い」と思います。私ならとうの昔に切れてます(爆)。

● 現実を見つめて先に進もう

 今日本の大部分の公認ジャッジ(特にレベル2公認ジャッジ)の方々って、自分が公認ジャッジであるメリットって「自分がジャッジをする大会のK値を上げられる」位しかないでしょう?。でもそれだけのために公認ジャッジとしての技術や知識を維持するのって、なかなか大変だと思うのです。掲示板で やまけん さんが「レベル2ジャッジは草野球の審判/監督みたいなものだ」と書いていましたが、実際には多くの方々がその「たかが草野球の審判」をするために努力されている訳です。周囲の人達からもルーリング等の質問責めにあったりして大変でしょうし(笑)。

 私は公認ジャッジ制度ができた直後、「これでジャッジに対するギャランティといった物も含めて公認ジャッジ制度が充実してくれるといいなぁ。」と思っていました。しかし実際にはそれどころか、DCIJは自分が任命した公認ジャッジが(個人主催で)DCI公認大会を開く事すら快く思っていないというのが現実なのです。これで「DCI公認大会で日本の M:tG を盛り上げよう!」とか「日本の M:tG は既に世界レベルだ」なんて、もうちゃんちゃらおかし過ぎますよ。そんな絵に描いた餅の話は置いといて、まずは外国のデュエリスト達に笑われないような、最低限の公認大会としての体裁を整えるのが最優先課題だと私は思いますけどねぇ。それにはせっかく任命した公認ジャッジをフル活用するべきだし、せざるを得ないでしょう?。だったらもうちょっと彼らの事を考えて、DCIJが彼らに対応する専用の要員を準備する位の意気込みで、彼らの活動を全面的にサポートする位の事をしてもいいのではないでしょうか?。


   
なお、このページの内容に関する文責はすべて私 あいせん にあります。