壊す事で守れる物がある( 2003.11.5 )
 案の定、最近は余暇の時間の多くがDIABLOIIに消えております。 (^^; ただこの手のゲームは“一緒に遊ぶ人が多いほどより楽しめる”物なので、そういう部分での手間は私自身惜しむ気はありません。せっかくうちには1日に200人近くの方が来て下さっているのですから、その中の何割かでもDIABLOIIに興味を持ってもらい、実際に一緒に遊べるような状況になればいいなと思っています。

 ところで全然話は変わるのですが、最近若い女性の間で“着物”がちょっとしたブームなんだそうです。特に昔の古着を今風に着こなすのがトレンドなんだそうで。(まあ以前のエッセイにも書いたように、女性の中での流行の変遷はちょっとした物でもブームとして取り上げられる場合があるので、実際にどの程度市場が伸びているかは不明ですが。)ただその取材の中で昔から古着を扱ってきたお店の店長さんが「着物業界は昔からの市場にしがみついてきた。しかしそれでは着物の市場は縮小するだけ。業界を維持あるいは拡大するには、思い切って新規の市場を開拓すべく自ら動くしかない。」という旨の事を言われていました。基本的にこういう販売に携わる業界人が持つべき発想ってそんなに変わらないのですね。

 着物くらい長年の歴史を持ち、その文化みたいな物が確立されている世界ですら、市場の維持や拡大を考えた時にはその昔からの柵を打ち破る必要性に迫られる時が来るのです。でもこうやって着物という商品が売れる事で、例えば着物の流通とか着物を作るための職人さんの技術が継承されたりもする訳です。逆に旧来のシステムを無理やり継続しようとして結果として業界全体が滅ぶ。こんな事例はそれこそ幾数多星のごとくあるのです。




前の日誌へ次の日誌へ
屋根裏部屋 Index へ

 
このコンテンツに関するご意見/ご感想は、すべて e-mail でのみ受け付けています。