宇奈月温泉(富山県)
宇奈月温泉は、北陸自動車道黒部ICから約30分のところにあり、電車の場合はJR富山駅から富山地方鉄道で約1時間です。
温泉街に入る前には、宇奈月麦酒館で地ビールを楽しみ(といっても運転者は飲めませんが...)、そして、うなづき遊学館で歴史民俗の勉強をするのがおすすめです。
宇奈月温泉は、大正12年に上流の黒部峡谷の黒薙温泉からの引き湯に成功したもので、 温泉街では、黒部川沿いに宿が立ち並び、大抵の宿からは渓谷美を満喫できるようです。
左の写真は想影橋(おもかげばし)。スペインの建築家エンリック・ミラーレスさんが設計されたということで、この展望台からの眺めは迫力十分。温泉街から歩いてすぐのところにあり、あちこちに点在するブロンズ像とあわせ、風呂上りの散歩コースにはうってつけです。
宇奈月と言えば、トロッコ電車です。元来は工事用の峡谷鉄道だったものが一般に開放されました。宇奈月温泉から終点欅平まで、全長約20キロ、41のトンネルと28の橋を渡ります。もちろん季節ごとの渓谷美が堪能できます。終点では、夏でも肌寒いといわれていますが、私が行ったときは結構暑かったです。
途中にはいくつかの駅があり、下車して露天風呂に入ることができますが、その一つに猫又(ねこまた)という駅があります。聞くと、背後には標高2378mの猫又山というのがあるということです。
終点欅平から700mほど登ると、祖母谷川の左岸に名剣温泉の一軒宿がありました。
ここは、まさに手作りの温泉といった感じですが、「若返りの宿」ともいわれており、岩の中腹にある露天風呂は開放感一杯。たまたま訪れたときは他のお客さんがおられず、自然との一体感を満喫しました。