食と環境問題
私たち人間は、まず食べなければ生きてゆけません。幸い私たちはたくさん
の食べ物に恵まれています。
しかし私たちが生活し、食事をしていく限り生ゴミは発生します。どこの市
でもゴミの処理に頭を悩ませています。ある市では平成元年に一人一日に55
1gのゴミを出していたのが、平成11年には622gと10年間で約1.13
倍にも増えたそうです。
台所のゴミはほうっておけばすぐに悪臭をはなち、汚くてやっかいでいやな
存在だと誰もが感じているはずです。週に何回か指定された場所に置いておけ
ば、ゴミ収集車がきて片づけてくれる。いやなことは他人に押しつけてしまう。
もうそろそろそんなことをしていてはダメだと思います。
そこで、家庭からでる生ゴミが良質の有機肥料(*1)として家庭菜園に使
用できると聞き、ゴミ減量と食べ物について研究してみたいと思います。
*1;化学的に製造した肥料ではなく、たい肥など土地の地力を高め、人体に
安全な作物を作るための自然環境によい肥料。有機肥料を使う農業を有機農業
という。
研究方法
今回は夏野菜の代表のトマトを栽培してみます。栽培方法として3つの同じ
苗を用意し、一つは水と化学肥料だけ、一つは水だけ、そしてもう一つは水と
有機肥料を与えてその違いを研究します。有機肥料はEMぼかし肥(*2)を
使いました。
*2;米ぬかや油粕などの有機質肥料にEM菌(*3)やモミガラや山土など
を混ぜて発酵させた肥料。
*3;EMとは英語の「有用」(Effective)と、「微生物」(Micro-organisms)
の頭文字を組み合わせた造語で、私たちに有用な微生物を集め、それを組み合わ
せて培養したものが有用微生物群=EM菌。
トマトの苗植え
同じところの 土を 同じ 量だけ 同じ 容器に 入れました。 |
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同じ トマトの苗を 植えます。 |
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EMぼかしの作り方
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米ぬか |
モミガラ |
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用意する物 |
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EM菌と糖蜜と水 |
密封性のよいバケツ |
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EM菌を量って入れます |
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糖蜜を量って入れます。 |
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水で100倍に薄めてよく混ぜる |
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こめぬかと モミガラを 入れてよく 混ぜる |
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10倍に薄めた 原液を入れて よく混ぜる |
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握るとほろっと崩れる程度にする 密封して3,4 日発酵させる |
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☆ 夏場は3~4日、冬場は7~8日で発酵します。できあがりの善し悪しは、甘酸っ
ぱい香りがすればOKです。
できあがった ボカシに調理 グズ、食べ残 しを入れ ボカシを振り かける 再度発酵させる |
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トマトの栽培
★私の予想:化学肥料をやったトマトが一番大きく、たくさん実がなると思
います。次に有機肥料をやったトマトがたくさん実り、味は一番おいしいと
思います。水だけで育ったトマトは小さく、実りも少ないと思います。
A;水だけで栽培した(ただし、石灰はまいた)
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B;有機肥料(EMボカシ)をやった(石灰はまいた)
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C;化学肥料をやった(石灰はまいた)
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★2ヶ月半、ほとんど毎日水やりをしました
A |
B |
C |
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