ストリングベンダーについて
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ストリングベンダーとはペダルスチールギターの音色やフレーズ (カントリーのバックで流れている穏やかなギターの音を想像して下さい) に魅せられて、普通のギターでその雰囲気が出せる物として開発されたものと言えます。
これらの演奏はアルバートリーのCountry Legend、やリッキー スキャッグスのLive in London、徳武弘文のカントリーギターのテクニックファイル等で映像で見ることが出来ます。BS2のフォーク大集合の中でも注意して聞けばわかるかも知れません。またBS2のカントリーゴールドでも今まで何人か使用していたはずです。
その方法として、メカを使用するのは一般的に2弦B音を1音引き上げることによって行うことが多いようです。前ページのようにいろいろ種類は出ているようです。
メカに頼らなくて、腕力いやいや指力にまかせるご人は、3弦G音を1音ベンドする方法 (1,2,3弦で和音、または3,4,5弦で和音を押さえて弾く) が多い。特に1,2,3,弦押さえが一般的なようです。 これらはアーレン ロスのナッシュビルギターという教則本、150HOT LICKSのビデオ、徳武弘文の前記ビデオ、アルバート リー、ダニー ガットン、レイ フリッキー等の教則ビデオで見ることが出来ます。
1,2弦にベンドがかからないように3弦のみベンドするのは多少の練習を必要とします。3,4,5弦使用にいたっては指の爪が少しはがれぎみになるのを我慢しなくてはと言うことも十分ありえます。
人の欲求は日増しに大きくなり、EBベンダー、GBベンダー、等の2つの弦に付いているもの、 パームペダルにいたっては7弦ギターに5つのパームペダルプラスヒップショット付の物までありました。
歴史的に見れば、ケンタッキー カーネルズ、バーズ等で活躍していたクラレンス ホワイトがジーンパーソンズと共に考案した物がよく知られています。これはショルダーストラップ セカンド ストリング ベンダーと呼ばれていたそうです。それをフェンダー社が作り上げた物が次の写真です。 ギター後ろに直接つけられています。 下の写真をクリックすると正面の物、クラレンスの写真等が出ます。
もしベンダー付ギターが欲しい時は、フェンダーUSAのナッシュビルBベンダーが一番近道です。他にもいくつかありますが、日数がすごくかかります。ちなみに買った人の話によればフェンダー社のクラレンスホワイト モデルは2年弱待たされたようです。
その他のシステムは、ほとんど国内では手に入りません。後はヒップショットを買って自分で取り付けることです。
ギタリストは同時にペグにキースチューナーを付けていることが多いです。クラレンスホワイト、マーテイスチュワート、ノーキーエドワーズ等自分流に位置不同で取り付けています。
ともあれベンダーとはチョーキングと同じに考える人が多く、時々なぜ値段の高い装置を取り付けるのか? チョーキングなら誰にでも出来ると言う人がいますが、決してそんな甘い物ではありません。
私としてはプロではありませんし、限りがあります。 ベンダーが欲しいと思ったり、他の製品を欲しいなと思ったら、多くの知識を持ち合わせている、石橋楽器 WEB SHOPの白井英一郎( ace@ishibashi.co.jp )氏ならもっと情報をや良いアドバイスを受けることが出来ると思います。私もメールでお世話になりました。
また間違いや、表現不足、至らない点等ありますが、ご容赦ください。
また白井氏より
(クラレンスが所有していたサンバーストのテレキャスター(実際にはエスクワイヤー)は、1弦と5弦にキース・チューナーがついておりました。
マーティ・ステュワートは当初そのまま使用していたようですが、あるとき5弦のものが6弦に移されていました。
クラレンス・ホワイト・シグネチャー・モデルはマーティの現在のギターをサンプルとしたようで1弦、6弦にキース・チューナーがついています。
ロジャー・マッギンから聞いた話では、クラレンスは元々1、 2、3、5弦を左手指を使用せずベンドできないかと考えていたそうです。
結局1弦と5弦をキース・チューナー、2弦と3弦をストリングベンダーで動かすことにしたそうです。
フライング・ブリトー・ブラザーズの78年の来日時に、ギブ・ギルボーがメロディ・ランチ誌で「3弦のベンダーは動きがロボットみたいになるから外した」というようなことを言っていました。
マーティのギターを良く見るとそのなごりがあります(弦を引っ張るためのペダル・スティールのブリッジ・パーツが2弦と3弦の位置にあります)。
この話は以前、私自身がミニコミ誌「クラレンス・ホワイト・クロニクル」で紹介しております。
なおボブ・ウォーフォードが現在所有している同じタイプのベンダーがついた白い方のテレキャスターには、1弦、2弦の位置にそのパーツがついているようです。
またロジャー・マッギンが言うにはクラレンスがバーズに参加した時点では、ストリングベンダーはすでに2弦のみの使用だったということです。
キース・チューナーも使用していたそうですが、ロジャーの記憶ではキース・チューナーがレコーディングされた曲で使われていたどうかは分からないそうです。
少なくともブートレグで出回ったアムステルダムのライヴにおける"Backaloo"では5弦のキース・チューナーの使用が確認できます("Nashville West"とのメドレー)。)
という内容のメールをいただきました。参考にしてください。