阿部語録 


第十八 学会破門


  これよりケンカ別れの後の発言

☆五五〇号

 (平成三年十一月二十日・宗祖日蓮大聖人御大会の砌)


 「今や、創価学会は、その本来の正法広布の目的と使命を忘れ、大聖人の五段の相対の元意と甚深の法脈に背き、特に、内外雑乱して世間に媚び、利養に貪著し、悪心を懐き、常に世俗の名誉権勢を思い、多くの民衆を誑惑して我見の仏法を申し狂い、正法を持つ僧俗を誹謗し讒言しております。かかる池田創価学会は、もはや、昔日の如き正しく正法を弘通する団体ではなく、自らその使命を放棄した、三宝破壊の集団と化しております。故に、本月の七日をもって、宗門においては、創価学会に対し、断固、その解散を勧告いたしました。

 よって、我々宗門の僧俗は、この時こそ一致団結して、あくまで創価学会の邪義にたぶらかされている人々を救い、さらにまた、有縁の衆生を大法の甘露へ導き、真の広布の基盤を確立しつつ、正法の広布に邁進すべきであります。」P三四

 (平成三年十一月七日・創価学会解散勧告書)

 「以上、創価学会は、現在、日蓮正宗の仏法の本義と、宗教法人設立時の三原則と、昭和五十二年路線への反省・誓約に、ことごとく違背しているのであります。

 あまつさえ、昨年十一月十六日の第三十五回本部幹部会における、池田氏の、  『五十周年、敗北の最中だ。裏切られ、たたかれ、私は会長を辞めさせられ、ね。もう宗門から散々やられ、正信会から。馬鹿にされ、そいでその上北条さんが「もう、お先まっ暗ですね。」「何を言うか、六十周年を見ろ。もう絢爛たる最高の実が、六十周年が来るから元気だせ。」会長だから、これがよ。私は名誉会長だ。「そうでしょうか。」馬鹿か。』

 との発言は、『恩師の二十三回忌に思う』等で見せた昭和五十二年路線への真摯な反省と、再び宗教法人設立時の三原則を遵守するとの堅い誓いが、まさに宗門を欺く偽りの言辞であったことを露呈しているのであります。」P九四

 (平成三年十一月二十八日・創価学会破門通告書)

 「しかも、池田氏は、過去にも、あろうことか何体もの板御本尊を、勝手に模刻するという大罪を犯しております。」P九九

 「最近における創価学会の宗門に対する攻撃は、まさに『山崎・八尋文書』『北条文書』等の、『宗門支配か、しからずば独立か』との野望を、そのまま密かに懐き続け、機会を窺っていたことを示すものであり、昭和五十二年路線の反省が、まさしく欺瞞であったことを証する、無慚無愧の著しい背信行為と言わなければなりません。」P一一〇

☆五六一号

 (平成四年九月二十六日・妙観院落慶入仏法要の砌)


 「これまで宗門は、創価学会の謗法が広く、かつ奥深いために、直ちにその一切をしょりするということはできませんので、その時に応じて正しい対処をしてきたのであります。そのような経過のもとに破門ともなり、また、今年に入ってからは去る八月に池田大作なる者を、創価学会の代表であり、諸悪の根源として断固、これを除名処分に付した次第であります。」P七〇

☆五六三号

 (平成三年十二月四日・妙道寺新築落慶入仏法要の砌)


 「しかし、特に池田大作なる人物の心中に非常に大きな慢心と仏法に対する大きな我見があり、私も折に触れ、教導をしてきたつもりでありますが、その表向きの態度とは裏腹に、その慢心は膨らむばかりであったようです。やはり、世間的なことのみに執われ、自分は世界に通用する、世界中の人々が尊敬するような人間であるという慢心から、何も一宗のわずかな僧侶などに教導を受ける必要はないというような、根本的な本末転倒の邪見が存し、それによって、むしろ創価学会が宗門よりも上位に立って、あるゆる意味で宗門を支配しようという考えに及んだと思うのであります。これは昔からありましたけれども、特に昨今、それがはっきりと現れてきたわけであります。

 その一つの現れとして、いわゆる『十一・一六』の本部幹部会における池田大作なる人物の傲慢無礼な宗門批判のスピーチがあり、その録音テープが送られてきたことから、その誤りをはっきりと指摘する形を取りましたが、それから以降において、なんら反省懺悔の色がないばかりか、かえって嘘や捏造、すり替え等によって宗門僧侶や私を誹謗し、三宝破壊の大謗法団体になり下がっております。したがって、先般、十一月二十八日付けをもって、やむをえず創価学会という団体を破門とした次第であります。」 P三九

☆六〇〇号

 (平成八年一月六日・末寺住職・寺族初登山の砌)


 「創価学会が我見により正法護持から離れた考えを持つようになり、宗門に対し圧力を加え、それをだんだんと増長させ、色々な謗法の姿が現れてきた以上、初めは消極的な形でしたけれども、そのたびごとに筋目の上から信徒の謗法を戒めるという道をとってきたことは正しいことであったと信じております。そしてまた、今日、破門という形になりましたが、これは私個人の我見によるものではなく、仏様のお導きによって、このような形となっておるということを感じております。」P七六

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