衣食御書
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衣食御書の概要
【弘安元年五十七歳、聖寿、真筆断存】
尼御前へ参る
鵞目一貫給ひ了ぬ。
それ、じき(食)はいろ(色)をまし、ちから(力)をつけ、いのち(命)をのぶ。ころも(衣)はさむさをふせぎ、あつさをさえ、はぢ(恥)をかくす。
人にものをせする人は、人のいろ(色)をまし、ちから(力)をそえ、いのち(命)をつぐなり。人のためによる
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