宿屋入道への御状の概要
真蹟冒頭一紙断簡、京都府本圀寺蔵。近年発見され『定本』『新定』『真蹟集成』『対照録』等に収録される。
同年八月二十一日付け宿屋左衛門入道への書状の返報がないため、再度書状を認められたものである。文中「若又万一他国之兵襲此国之(事)出来、知而不奏之失可懸貴辺。」と、宿屋入道が他国調伏の法を知りながら、そのための執権への内奏の労を惜しむことの責任について、強い口調で警告されている。