棧敷女房御返事
棧敷女房御返事弘安四年二月十七日の概要 【弘安四年二月十七日、桟敷女房、聖寿六十歳、真筆完存】 白きかたびら(帷子)布□一給ひ畢ぬ。 法華経を供養申しまいらせ候に、十種くやう(供養)と申す、十のやう候。 其の中に衣服と申し候はなににても候へ、僧のき候物をくやうし候。 其の因縁をとかれて候には、過去に十万億の仏をくやうせる人、法華経に近づきまいらせ候とこそとかれて候へ。 あらあら申すべく候へども、身にいたはる事候間、こまかならず候。恐恐謹言。 二月十七日 日蓮花押 さじきの女房御返事 |