継命新聞二月十五日号1面
第22回千葉・茨城正信連合体会を盛大に開催
「謗法厳誡と立宗七五〇年」をテーマに
正信会法華講の千葉・茨城大会が、1月27日願生寺(高橋恩道住職)で盛大に開催された。この大会は今回で22回目。毎年、大会は二部構成が通例で、第1部は同教区の寺院僧俗の持ち回りの担当で、各寺院の応援を得て信心の資糧となるような斬新な企画が試みられている。今回は「謗法厳誡と立宗750年」をテーマとしたパネル・ディスカッションを中心にすえた大会運営となった。
司会・進行は日暮陽子さん(善行寺)が担当。はじめに連合会を代表して松尾栄一さんが挨拶し、パネル・ディスカッションが行われることを紹介、「それぞれのパネリストの方々が一生懸命勉強した成果をぜひお聞きいただいて、それぞれ参考としてお役に立てていただければ幸いです」と述べた。
ついで教区僧侶を代表して高橋恩道師が祝辞に立った。そのなかで師は、「正信会では『我等こそ富士の本流』を掲げて活動してきましたが正信会に対する二十余年の失政を阿部宗門が今さら認めて元に戻すということは考えづらいと思います。七世紀にわたる大石寺の先師先達の思いを奪われたままにしておく気はありませんが、形はともかく中身はすでに私達のところに日興上人の正義があるということを強く自覚し、富士の本流というしての信心をしっかり磨いて快く精進していきましょう」と訴えた。
この後パネル・ディスカッションに移った。パネリストは松尾栄一さん(涌化寺=コーディネーター)、時田光宏さん(要蔵寺)、高橋宏さん(蓮華堂)、星伸二さん(善行寺)の4人、立宗750年の意義ある日にちなみ、先述のテーマに沿って、まず大聖人の本弟子六老僧のなかで、日興上人と他の六老僧との根本的な違いは何かという問題が論じられた。さらに大聖人の拝し方、大聖人の法難の模様、四条金吾のひたむきな信心姿勢、宗門と学会の争いの本質、「一人一誓願」の実践などに話しが及んだ。
その中でパネリストの要請を受けて関昭造さん(蓮生寺)が「大石寺に登山しなければ成仏できない」という宗門側の主張に反駁を加え、また岡村祐一さん(願生寺)が熱原法華講衆の信心を例に宗門の「功徳論」を破折し、パネリスト、関さん、岡村さんが立体的に正信覚醒運動の正当性を明らかにした。
最後に田村みつこさん(山桃院)が指名され、海外で正信を貫く娘さんやお孫さんを交えた正信の体験を述べた。
パネル・ディスカッションは「誓願を実践して大聖人にお供えしよう」との松尾さんの呼びかけをもって終了。
ここで正信会「企画部」からの報告として高橋恩道師が『聖訓要文集』の三月中の発刊を発表、併せて4月28日の立宗七五〇年慶讃法要の会場決定までの経緯と法要の意義を述べ、「万難を排して法要に駆けつけましょう」と訴えた。
この後正信会副議長・近藤済道師(行法寺住職・聞正院主管)が講演。
師は「戦後、経済成長を遂げた日本は、人が本来的に具えてる信頼の世界をないがしろにし、すべてにおいて競わせるような世界だった。そこに現代の歪みがある。私達には、妙法を正しく受持して人に救いをもたらす使命がある。妙法に燃え、菩薩道を歩んで、立宗七五〇年慶讃法要に参集し報恩のお題目を唱えよう」と結んだ。