第七回日蓮正宗法華講全国大会
活動方針 大阪・普妙寺住職石川広覚
更に力強く折伏を推進
各寺で方針の徹底を図ろう
第七回全国法華講大会おめでとうございます。
正信会として今年度の活動方針を発表いたします。この方針は、昨年発表された基本指針をふまえつつ、さらなる前進のために設けられたものであります。
まず第一点は、「唱題で自行の確立」ということであります。
皆様にすれば何をいまさらということでしょうが、いまさらだからこその方針なのです。申すまでもなく、私たちの正信覚醒運動は、何も特別のことをするのではなく、宗祖大聖人仰せのままの、信心、修行をするということであります。
自立の確立が大切
私たちは、ややもすると基本的なことを忘れがちになってしまいますが、激動の時こそ、より基本が大切なのであります。私たちは正しい信心、間違いのない信心をしようと集ったのですから、今日のように宗門が混乱している時にこそ、泥中の蓮華のごとき信心を、誤り迷える人々に対し、示していくことが肝要なのであります。それこそ善根を積み、徳を累ねることが、できるのです。
今日、正信会は異流義よばわりをされておりますが、古来、正義の雄叫びに対しては、必ず権力者の手によって、異流、異端の名が冠せられております。自分の意に従わぬ者が、即異流義というのであれば、世に正義正論などは存在しないでありましょう。
しかも、我々が戒壇の大御本尊と、血脈を否定している、とは何んたる暴言、暴論でありましょう。こじつけとスリ替え以外の何ものでもありません。なぜならば、私たちは血脈の大事を思えばこそ、信仰の根本と思えばこそ、毛ほどの疑義さえも許さず、明らかならしめるために訴えているにすぎないのであります。ゆえに血脈相承そのものを否定したことなど、全くないのであります。
むしろ、血脈否定は阿部師と当局、およびそれに加担せる人々や学会にあります。法主の地位に疑義のある人に対して、信伏随従を強いるのは、信仰そのものの否定であり、血脈否定以外の何ものでもありません。
私たちが、戒壇の大御本尊も、血脈も否定していない証拠には、朝夕の勤行をまじめに行い、成仏と広宣流布を心より念じ、御報恩しているのであります。このことを認めようとしないのは、宗務当局と学会だけであります。私たちは断じて、宗祖の教えには背いておりませんし、御開山上人の御制誡に違背してはおりません。どうぞ自信をもって、日々の信心に励んでいただきたいと思います。「山高きがゆえに貴からず」という諺があります。倣慢不遜な態度にならぬよう、厳しく自己を見つめ、勤行唱題を欠かさず自行の確立にご精進を願います。
非法の衆に鉄槌を
次の第二点は、「さらに折伏の大波動を」ということであります。
昨年、宗祖大聖人第七百御遠忌のみぎり、「半年間で五千世帯の折伏をやりぬこう」をスローガンに掲げ、それ以後勇猛果敢なる折伏を行ってまいりました。その結果、当初予定の目標を大きく突破し、多大なる成果をみて今日の大会を迎えることができました。これも宗祖大聖人、御開山上人御嘉納あってのことと存じます。
日興上人遺誡を守り富士の法統を万代に
よって、今後もこの折伏の波をより強固に、強烈に推進し、来る十一月の第三祖日目上人第六百五十遠忌の御宝前に御報恩申しあげていきたいと思います。決して数の多きを是とするものではありませんが、法主の地位を詐称せる阿部師によって、次から次へと擯斥処分を断行されるのも、私たちの力のなさであり、弱さのゆえであることを痛感せずにはおられません。このような異常事態を脱するためにも、正信覚醒運動に、より一層のご努力をお願いいたす所存です。このことなくして清流を取り戻すことなど、断じてありえないのであります。
御開山上人の御遺誡に、
「富士の立義聊かも先師の御弘通に違せざる事」とありますが、その御遺誡の一つ一つに違背しているのが、宗務当局、学会であります。そして、そのことをゴマ化すために正信会つぶしを行っているのが現状であります。
御遺誡の最後には、
「此の内一箇条に於ても犯す者は日興が末流に有るべからず」とありますが、彼らはこの御遺誡をなんと心得るのでありましょうか。
阿部師は灯燭伽藍を守るために汲々とし、灯燭代を運んでくれるなら謗法を犯しても構わない、との姿勢を示し、謗法を呵責する連中さえ追い出してしまえば、あとは何をやろうと文句をいう奴はいない、とやりたい放題です。なんたる無慚無愧の姿でありましょう。
このような人たちに対しては、激烈なる鉄槌を下し、日蓮正宗をして万代ならしめようではありませんか。これが「さらに折伏の大波動を」ということなのであります。
社会不正更に糾弾
最後に第三点ですが、これは、「創価学会の諸悪をさらに糾弾」ということです。ご承知のように現在学会では、反戦平和、反核軍縮等の美名のもとに、自ら犯してきた社会的不正の数々を、ゴマ化そうとしております。それも権力と結託し、公明党を使っての、ありとあらゆる不正手段によってであります。
そしてその一方では、会員に対し「正法を行ずる者には難が来る」との御金言を悪用し、さも法難に会っているかのごときふりをしているのであります。
これほどの卑劣はなく、大聖人の御法をして地に堕としめる行為はないのであります。もし、身に恥じることがないのであれば、逃げ隠れせず堂々と出て来て、その主張をすべきであります。学会員にしても、むしろそのことをまっているのではないでしょうか。しかし、私たちは、このような蛇蠍(だかつ)のごとき奴ばらに対し、ただ黙してはおりません。どこまでも厳しく監視し、糾弾していく所存であります。それが社会の一員としての務めでもあると思うからであります。
どうか皆さん、さらにさらに学会の諸悪を糾弾してまいろうではありませんか。
以上、三点を今後の活動方針として申しあげます。どうか、各講中、支部におかれましても、一層の深化と拡がりをもって実践してくださるようお願いし、活動方針の発表といたします。