過去の雑感no.2

立ち技と寝技
柔道の技のことではなく、人と接する場合の方法です。
立ち技は正攻法で、寝技は奇襲または裏技的なことの
意味です。(柔道をやっている方からは、寝技は奇襲じゃ
ないと叱られるかも知れませんが)
仕事でも、プライベートでも、人と接する場合、正面から
立ち技で堂々と勝負できる場合と、そうでない場合が
あります。また、接する相手によっても違ってきます。
立ち技でしか勝負できないとき、また、通じない相手に
いくら寝技を出しても、何の意味もなく、負けてしまう
でしょう。また、立ち技だけで到底勝負できないとき、
いくら立ち技をやっていても勝てるはずがありません。
そのときの状況、相手、その他いろいろなことを頭に
入れて、立ち技、寝技を使い分けることが大切だと
思います。でも、人間て結構不器用で、なかなかその
使い分けができないものだと思います。私もそんなに
うまく使い分けができるはずもありませんので、ひとまずは
立ち技から入ることが多いようです。
(11.4.3)


「はい」
前回のできる事できない事の続編みたいですが、
今回はその表現のことです。質問や命令に対して、
意思がyesの場合、たいていは「はい」と返事を
すると思います。また、noの場合は「いいえ」でしょう。
「いいえ」の場合はあまり問題がないのですが、
くせものは「はい」なのです。例えば、仕事などで
ある人に頼んだとき、その人が「はい」と答えたと
します。普通は「はい、わかりました。やります。」の
「はい」なのですが、そうでないときがあるのです。
そのときの「はい」は、「ひとまずあなたの言うことは
わかりました。」の「はい」で、「やります。」あるいは
「やってみます。」の「はい」ではないのです。詳しく
言うと、「ひとまずあなたの言うことについては、理解
しました。しかし、やるかやらないか、できるか
できないかについては今のところわかりません。」
くらいのことが含まれている「はい」である場合が
あります。お互いのコミュニケーションをしっかりと
行うため、言語は省略しないで使いたいと思っています。
(11.3.20)



できる事できない事
これまでこのコーナーでも何度か似たことを書いて
いますが、物事にはできる事とできない事があります。
もっと言えば、すべてどちらかなのです。でも、それに
そのときの状況や、まわりの状態によって、できるけれど
やりたくない事や、できないけれどやりたい事が出てきます。
基本的に私は、できる事できない事をしっかりと相手に
伝えるべきだと思っています。できもしないのに、中途
半端な答えをして、変な期待を相手に抱かせるのは
却って失礼になると思うからです。できないと意思表示
しても、相手がそれでもやってくれと言うのであれば、
できないかも知れないが、努力はしてみると答えれば
いいと思います。しかし、困るのは、できるけれど
やりたくないときで、それはできないのではないので、
ある程度、他を納得させる理由が必要になります。
単に生理的に合わないでは済まないでしょう・・・。
(11.3.13)


視野
私は常々視野を広くしたいと思っています。でも、
仕事でもプライベートでも、ひとつの事に集中すると
それしか目に入らず、後で後悔することがしばしば
あります。どうすればいいのでしょうか?仕事など
ある程度は集中しないとできないものもあります。
人間の許容量は人それぞれ決まっていて、それを
超える部分については、物理的に処理が困難なの
です。例えば、仕事で言えば、一度に二つのことを
こなすということは不可能です。一度にたくさんの
仕事をしているようでも、瞬間瞬間では一つのことしか
できていません。ということは、視野を広くするという
ことは、ひとつのことに集中していても、自分の受け皿
を広げていろいろな情報をいつでも得られるように
すればいいということになります。となると、この
受け皿の大きさの問題ですね。
(11.3.6)


巡り合わせ
皆さんも経験があると思いますが、不思議なもので
重なるときはいろいろなことが重なります。例えば、
忙しくなってくると、今までになかったような仕事なんか
が急に入ってきて、忙しさが増したり、悪いことがあると
他のことまでが悪くなってしまったりします。どうして
重なるんだろうと考え込んでしまいますが、仕事なら
何とか切り回しできるように頑張るしかないですし、
悪いことが起きるのなら、それ以上傷口が広がらない
ように、また違う悪いことが起きないよう方策を講じる
しかありません。巡り合わせで、重なるときは重なる
のですから、やけにならず、その時できることを
ひたすらやるしかないのでしょう。でも、いつも
思うのですが、良いことや嬉しいことは重なる割合が
少ないようです。皆さんはどうですか?
(11.2.26)


縁の下の力持ち
どんなときにも、どんな場所にも、決して表には出ない
けれど、しっかりと支えてくれている人たちがいます。
その人たちのおかげで、いろいろなことがまあまあ納得
できる範囲で仕上がるのですが、評価してもらえるのは、
それの責任者であり、指揮を取った人であることが多い
ようです。はじめは、いろいろと努力してもらって有り難い
と思っているのですが、だんだんと彼らの存在が当たり前
になって、ヘタすると、ちょっとのミスでも大袈裟に扱われ
たりします。彼らのありがたみを理解していない証拠です。
それに、人は責任者であるときもあれば、縁の下の力持ち
になるときもあるのです。自分のことだけ考えるのは
できれば避けたいものです。あなたの周りでひたすら
あなたのために頑張ってくれている人はいせんか。
それを当たり前と思わず、その人たちのためにも
あなたはそれ以上に頑張るべきだと思います。
とーちゃんも助けてもらってばかりなので、できるとき
には、縁の下にもぐりこもうと思う今日このごろです。
(11.2.20)


no.2
私は2番目がいいと思っています。正確に言うと、
2番目以下がいいと思っています。なぜなら、2番以下
であれば、目標とすべき上があるからです。当然1番は
それなりに魅力がありますが、1番になってしまうと、
そのポジションを守ることだけを考え、チャレンジ
しなくなるような気がします。現在のポジションを
守ることもそれなりに大変ですが、常にチャレンジャー
でありたいと思っています。つまり、目標は現状維持
ではなくて、プラスαを目指したいということに
なります。「ユーミン」の「14番目の月」と同じことです。
でも、今のところ現状維持で精一杯ですが・・・。
(11.2.13)


相対と絶対
相対というのは、相対することですから、あるものと
あるものを比較する、あるいはある人とある人を比較
するということになります。それに対し、絶対はあるもの
固有のこと、あるいはある人個人のことになります。
評価する場合には、どうしても相対評価になってしまう
傾向があります。つまり、AとBという人がいるとすると
二人を比べてどちらが優れているか、適しているか、
と考えてしまいます。例えば、Aという人は10の力を
持っていて、8発揮した、それに対し、Bは5の力しか
ないが、7発揮した。結果は、8対7でAの方が優れて
いることになりますから、Aの方がよい、となります。
どうでしょうか。結果はAの方がいいのですが、それぞれ
の力からいけば、Aは力の80%、Bは力の140%を出した
ことになるのです。絶対評価からいけばBの方が優れて
いることになります。あなたはどちらの人を選びますか。
ただ、現実は結果がものを言うのも事実です。
(11.2.6)


有言
口から出して言わなくてもやるべきことはやる、それが
カッコよくみられた時代がありました。私の年代以前だと
たぶんそうだと思います。しかし、最近は有言実行がよい
とされています。何故なら、黙っていたら何をどうするのか
まわりの人はわからないからです。それと、もうひとつ
口に出して言ったからには、責任を持ってやることに
なるからだと思います。でも、有言実行の話はときどき
聞きますが、実際に実行している人は少ない感じが
します。言ったからには、やらなくちゃいけないと思う
からでしょう。逆に自分にプレッシャーをかける意味で
やりたいときにはどしどし言うべきだと思います。言ったから
にはやってやるぞー。って気持ちに持って行くために。
私もどちらかと言うと、口に出すことが少ないと思って
いますので、これから有言実行でいきたいと思っています。
まわりから口だけだと言われないように・・・。
(11.1.30)


80%
能力を発揮する値のことです。自分の能力を100とすると
いつも使うのは80%で押さえる方がいいと思っています。
決して手抜きを続けるという意味ではなく、余力を持っている
ということです。普段は80%の力で対処していて、ここ一番
というときに100%の力を発揮するのです。自分では100%
の能力の限りなのですが、他の人が見ると、いつも以上の
力が出ているわけですから、100の力が110にも120にも
見えることになります。それに、常に100%の力を出し続ける
ことなんて不可能ですしね。ことわざでいう「能ある鷹は爪を
隠す」ということになると思います。
とーちゃんなんか隠し過ぎて、どうやったら能力が出せるのか
わからなくなってしまいました。
(11.1.23)


51点
仕事でも何でも、完璧に仕上げるということはまず無理
です。どんなに確実にできたと思っても、いくらかはミス
があったり、抜けていたりするものです。つまり100点満点
の結果はまず得られないということになります。では、
どうすればいいでしょうか。限りなく100点に近づける
努力は必要だと思いますが、私は最終的には51点
取れれば成功だと思っています。80点、90点取れれば
それに越したことはありませんが、総合的に51点で
あれば、ひとまず誰もが納得はしてくれると思うからです。
得意なものは100点を目指し、ちょっときついものは
精一杯やって少なくとも51点をクリアしたいと思います。
でも、注意してください。最初から51点を狙うと、何かの
拍子でマイナス点が出て、結局50点を割ってしまう結果
になるかも知れません。やっぱり目標は高い方がいいと
いうことになるんですかね~。
(11.1.15 成人の日)


備え
とうとう待望(?)の冬将軍がやってきました。辺り一面
白銀の世界です。北陸では冬に雪が降ることは当然で
それに備えて、雪囲いなるものや、車にはスタッドレスを
履かせています。急に降り出してもあまりあわてる人は
いません。天気予報も当たりますしね。でも、困るのは
予想を超えたときです。これくらいだろうと思っていたのが、
とてつもなく多かったり、ひどく凍っていたりすると、朝の
通勤ラッシュ時なんかはパニックになります。降雪が予想
されるときは早めに起きて、早めに出勤するようにして
います。それでもたいへんなときもありますが。いずれに
しても、予想は予想ですから、最悪の場合を想定して
備えをしておくべきだと思います。
特に雪があまり降らない地域の方は・・・。
(11.1.9)


期待
ずーっと景気が悪く、何をやってもうまくいかない時が
続いています。そんな中で迎えた1999年。果たして
どんな年になるでしょうか。もう最低ラインまで来ている
のですから、今年はきっと上向いてくれると誰もが期待
していることと思います。でも、ちょっと待ってください。
期待というのは、文字どおり期を待つのですから、何も
せずに待っていても何も起こらないと思います。できる
ことは精一杯やって、一生懸命努力して、その時を待つ
しかないと思います。ひとまず努力しましょう、皆さん。
きっと、その努力が報われる日が必ずやってきますから。
そう思わなくては、やってられないでしょう。
(11.1.3)