第4集 旅の車
第3章 国道9号
国道9号
山陰と京都を結ぶ9号線 丹波但馬の大動脈なり
9号線京都五条で繋がりぬ東へ延びる1号線と
山間の丹波但馬と抜けたりも不思議と急坂少なき道なり
道広く信号無くて流れよし高速無くても不満なき道
コンビ二や道の駅など整備され時間かかれど退屈もせず
福知山
光秀が城主となりし福知山 京都丹波の中心地なり
山あいに想像以上の都市ありて産業何と頭めぐらす
国道に新興の店並びたりみやこ行かねば暮らしができる
湯村温泉
山間に大規模旅館立ち並び 知る人ぞ知る温泉名所
温泉の98度は日本一 冬の湯治場湯煙に包まる
平安の時代からある湯治場は 但馬因幡の客癒したり
白兎海岸
美しき砂浜広がる海岸に神話の舞台想像したる
隠岐に住むワニから逃げたしろうさぎオオクニヌシに命救わる
賑わいし白兎海岸道の駅トラック普通車ところ狭しと
新鮮な魚貝並べた道の駅クーラーあれば見る目違うに
海眺め刺身定食舌つづみ支払い終えれば待つ人多く
米子新都心
砂州のため田んぼ作れず未利用で広き土地ゆえ開発容易
大規模のショッピングには最適地面積取れるしインター近し
弓ヶ浜新興店舗並びたるここは米子の新都心なり
松江やら鳥取からも人を呼ぶ伯耆出雲の中心となる
白き砂松原広がり美しくリゾート候補の顔も持ちたり
鬼太郎通り
妖怪の像が見守る通りにはところ狭しと鬼太郎グッズ
連続の「ゲゲゲの女房」影響か観光客で通り賑わい
鬼太郎と妻を並べて撮影すキャラクタ並ぶ記念館前
妖怪がリアルに展示記念館まるでお化けの屋敷そのもの
饅頭の包装紙にも広報紙アイデア生かす土壌がありし
港町水木しげるでまちづくりドラマもできて成功したり
妻木晩田遺跡
弥生びと小高き山に村作る 守りができて敵を見渡す
弓ヶ浜隠岐まで見える高台で住むも守るも最適の場所
吉野ヶ里超える大きさ妻木晩田古代の出雲侮りがたし
地理的にベストといえる妻木晩田一番強き王の村かも
妻木晩田オオクニヌシの拠点かも四隅突出古墳が並ぶ
発掘の調査これから妻木晩田10年後には教科書変わる
吉野ヶ里ほどの人気は無かりしも神代の世界にかかわる遺跡
松江までの道
高速をぶっと飛ばして8時間下道のんびり10時間なり
坂道をうんうん唸り登りたるキャンパーゆえの迷惑速度
キャンパーの高速あれこれ敵多しワダチ横風登り坂なり
自衛隊戦車を運んだあとなのか車線に残る長きワダチは
雨降れば必ず風も付いてくるキャンパー乗れば天候気になり
キャンパーは下道走って10時間高速飛ばせど10時間
高速で松江行くなら普通車で下道ならばキャンパーも良し
足の回復
長距離の運転したあと痛み出し人には言えぬが足の老化か
指痛めまともに歩けぬ右足で自転車使いひと月過ごす
人間は歩かなくては歩かれぬ歩かぬ間に歩けぬ体に
リハビリにお堀の周り歩きたり10分歩いてそのまま戻る
病み上がりこれが限界20分足元確かめゆっくり歩いて
人間の二足歩行は複雑で何か欠ければまともに歩けず
1時間歩ける体に戻すこと時間かかれど挑戦はする
いままでは歩く苦労を知らざるも今度ばかりは身に染みたりし
第4章 古い自転車
短歌の世界へ戻る