第6集 一人白馬





第3章 石見銀山

   山陰、広島の旅

飛び石の連休使い山陰へここぞとばかりキングを使う

夕方の6時過ぎには松江着き慣れた道とて遠き道なり

三人で娘予約の居酒屋へ飯も良いけど休憩をくれ

背が高くジャスコ入らぬキャンパーに妻子送りて時間を待つ身

別荘と思えば楽しマンションに親子3人並んで眠る

   島根県立美術館

宍道湖に島根自慢の美術館置かれた彫刻湖面に映えし

湖畔にてバドミントンする家族連れ日曜朝の素敵な景色

青銅の跳ね飛ぶウサギ近寄れば大人も子どもも顔ほころびて

全面がガラス張りなる喫茶店パスタを食べて宍道湖眺め

県民の文化の高さ表れる偶然入りたる美術展にて

宍道湖に沈む夕陽が美しく閉館時間は日が沈むまで

   斐伊川と道の駅

斐伊川の幅いっぱいに泥と砂これを見たさにここまで来たり

田んぼより高く流れる斐伊の川大雨ごとに氾濫したる

スサノオの治水の成果残りたり神話の中の龍退治にて

斐川では珍しいのか道の駅地元の人でごった返して

名物の三段重ねのそばを食う少ない出汁に周りを見たり

食用のアロエ即売気にかかり手に取り見るも買うまで行かず

   石見銀山

朝早く銀山着くもわからずに周り見渡し様子を探る

事務所にて電動チャリンコ借り受けて妻と二人で乗り歩きたり

爽やかなあいさつもらって返したり村の工事の交通整理に

中世の銀を堀りたる坑道は狭くて長く空気は重い

歩みたる重き歴史を推し量る小さな村の裁判所見て

狭き谷武家と民家が混在す銀で賑わう山間の村

   広島平和公園

個人向け駐車場のない広場しっかりしろよ広島役所

記念碑も時代とともに変わりたり中国人や白人多く

原爆のドームを写す太田川淵から上がる階段がある

いつまでも戦争残す原爆碑訪れし人の思いは同じ

   広島本通り

本通りお好み焼きの店入ればカープ選手のサインが並ぶ

イカにえびテンカス入るお好みは値段を含め豪華けんらん

看板のホットワインに誘われて入ったお店中々いける

自家製のハムが並びしカウンター見ても食べても記憶に残り

広島で食べる焼きガキ絶品も若狭のカキも負けてはいない

   楽しきひととき

生活のあれこれ短歌作れども楽しいときの作品多し

縦横に頭脳が動くときあれば本人自身楽しき気分



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