レジアスあれこれ


  レジアスをミニバンキャンパーに
 中古のミニバンを小改装してキャンプ仕様にする。
 リアハッチにコンロやなべを入れ調理台となるボックスを入れる。自分の場合はテーブルと椅子を入れる場所も確保してある。引き出しには調味料や食器など。これひとつでキッチンの機能が確保される。
 リヤウインドウに棚をつける。目隠しと雰囲気作り、それに多少の物入れになる。ティッシュ箱やお茶セットなどを入れてある。よく読む本やランタンも入れてある。左右の棚により、車が部屋風になる。あとは、サイドタープを積み込めば、キャンプ可能となる。
 レジアスはこのミニバンキャンパーに最適である。外観は無骨だけど上品、しかもアットファミリー的でキャンピングカーが持つ上品な雰囲気を備えている。外観はそれほど大きくないのに室内が広くて、居住性がよい。シートアレンジが豊富で、対面シートを作ることができる。それぞれの作りがしっかりしており、満足感がある。最近のミニバンは乗用車然としているので、ミニバンキャンパーには似合わないようなする。
 ちょっと古いけれど、レジアスはキャンパー風に使うにはとても良い車だ。


 ミニバンキャンパーの勧め
 キャンプ場へ着くと、サイドタープを組み立て椅子とテーブルを置けば準備完了。すぐに夕食の準備にかかれる。調理もハッチを開くだけで、ガスやなべ、水や調味料が所定のところに現れるのでそのまま家庭のキッチン感覚で使える。
 これがテントキャンプだとそう簡単ではない。テントとタープを車から出して、テントをセッティングするのに20分、タープをセットするのに20分、寝袋やマットを運び入れ、椅子とテーブル、バーナー、調理セットを出してセットするのにまた20分ほど。調理にかかるのに1時間ほどかかってしまう。調理にしても、カセットコンロやなべなど調理セットをいちいち取り出してセットしなければならない。
 翌朝の片付けはどうだろう。テント泊だと1時間ぐらいはかかりそう。ミニバンキャンパーだとせいぜい10分ぐらいで片づけができ、すばやい出発ができる。一般的なキャンピングカーだと万全に思えるが、あまりにも設備が整いすぎていて面白くない。自然の素晴らしさを感じないままにキャンプ場を後にしそうだ。
 道の駅での宿泊はどうだろう。多分食事とトイレは道の駅の設備を使うことになろう。となると車は休息とベッドルームとしての役目となる。ミニバンキャンパーの場合はフラットなスペースが室内に確保されているので、十分な睡眠が可能である。テレビやDVDプレーヤーも室内に設置してあるであろうから、ちょっとした憩いやニュースの視聴は可能だ。キャンピングカーのベッド泊のような熟睡が可能であろう。
 家へ帰ってからの後始末や道具のメンテナンスはどうだろう。テント泊だと、テントとタープを乾かすことが必要だ。一般的な家庭の場合、テントとタープを干せる場所の確保が難しい。寝袋の風通しも必要だが、これはどの宿泊も共通だ。キャンプ道具を車から運び出して、家の押入れにしまいこむ作業もある。これも結構重労働だ。
 ミニバンキャンパーの場合は、小さめのタープを干すだけでOKだ。タープを使わなければこの作業もない。清水の補給をするだけで、グレイタンクやトイレのタンクの後始末は必要ない。椅子テーブル、キッチンセットなどはいつも積み込んでおくから、特に片付けることもない。楽といえば楽である。
 多少の手間ひまさえ惜しまなければ、ミニバンキャンパーは機動力もありキャンピングカーに劣らない素晴らしいキャンパーになる。
 

移動できるログキャビン
コンセプトは移動できるベランダ付きのログキャビン。
寛ぎや調理はキャビン周囲の屋外でこなす。風の音や小鳥の鳴き声、いろいろな雑音、1/fの揺らぎを感じることができて気持ちがいい。寒いときや雨天のときは、室内をつかう。もちろん、椅子やテーブルはキャビンからすぐ取り出せるし、調理道具もキャビンに備え付けてある。室内は、ウッディ。ログハウスのような親しみやすさと安心感。二坪分ぐらいの広さ、坪当たり40万円なら、中古のレジアスもよく似たもの。
冷暖房付きで、5人分のソファー付き。天窓も付いている。オーディオセットも付いている。ソファーを倒せば、二人分のベッドにもなる。外から扉を開けば、すぐ使える台所セット。ポータブルのダイニングセット付き。しかも、タイヤが4つ付いていて、移動できる。さらに、エンジンとハンドルとブレーキが付いていて、自分で動くことができる。乗用車に毛の生えた程度の軽油代で、乗用車のように移動できる。


レジアスはミニバンキャンパー。

 ミニバンの良さは、街中での普通乗用車のような取り回し。多人数の移動が可能。乗り心地や運動性能も許容範囲内。キャンパーの良さは何か。室内で寛げる、調理ができる。睡眠ができる。日常の生理的要求を満たせる。寝る、休む、食べる、用を足す。でも、大きくて取り回しが大変、乗り心地も悪いし、運動性能も悪い。燃費も悪かろう。ミニバンキャンパーは良いとこ取り。衣食住ができて、ミニバンのような扱いやすさ。ただし、車の回りを利用して、最低限の衣食住をこなすから、キャンパーのようなゆとりは感じることが無理だし、寒い時期は少し厳しい。しかし、キャンプ道具を利用したテント泊に比べれば雲泥の差。駐車場での泊まりも何とかこなす。機能的には、調理場付きの多目的ハードテント。モーターホームではなく、キャンパー。それさえわかれば、何物にも代えがたい人生の道具になる。


手軽にタープ

 ブルーシートと吸着盤2,3個ははホームセンター、アルミのポールを2本とペグ数本はアウトドア用品店で手に入れる。細引きを適当な長さに切り張り綱として使えば簡単なタープが出来上がる。設営も簡単だし、物もかさばらないから、常時車内に置いておける。本格的ではないが、使いやすい常備タープが手に入る。

カワセミと時計追加
 100円ショップでちょうど良い板(ドイツのナラの木だって)を見つけたので、時計とカワセミを載せる台にした。もともとこの場所は、レジアスの室内では貴重な遊べる部分。以前にどこかで買った木造りのカワセミと時計を置いた。実用と雰囲気作りの両方からグーだ。
 中央部分は少し余裕があるので、腕時計やチョコレートぐらいなら置ける。
キャンプを楽しむ車。
 夕暮れのひと時を薄明かりの中で過ごす。焚き火やバーナーで夕食を作り、仲間や妻とビールやワインを飲む。話もはずんでいつしか夜もふける。朝日の登らないうちにキャンプ場を散歩し、他のキャンパーの品定め。サイトへ戻っておもむろにバーナーで湯を沸かし、コーヒーをたてる。卵をゆで、ベーコンをカリカリに焼いて野菜と付け合せる。オレンジジュースをカップに入れて準備完了。その頃には妻も起きてきて朝食だ。パンを切りブルーベリージャムをのせていただきまーす。
 こんなキャンプを楽しむための車。本来はテントを張って、キャンプ道具をセットして楽しむもの。でも、テントやタープ、キャンプ道具はセッティングや後始末に時間と手間がかかるからしたくない。車を使って、簡単にキャンプができるようにしたもの。テントの代わりに車の車内で宿泊し、キャンプ道具は車に積んだまま使用する、食事や休憩は車の周辺で椅子とテーブルを使う、雨が降ればタープをセットして雨風を防ぐ。手間ひまをかけない現代版のキャンプ道具というべきか。もちろん、ツーリング途中に景色の良いところで車を止めて、車内に積んだままのキャンプ道具で湯を沸かし、椅子とテーブルを持ち出してお茶を飲むことだってキャンプのうち。
 春は雪解けの山々を楽しみ、新緑の中で食事をする。初夏はさわやかな木陰で茶を沸かし、夏には海辺でバーベキュー。お盆で兄弟家族と遠乗りも良いかも。秋は農作業のお供でも良いし、紅葉がりも悪くない。初冬には初雪を見に行き、冬には新雪を楽しむ。春近くなれば、南の半島へ出かけていって一足早い春を楽しむも良い。日本の四季の移り変わりを楽しむ車、それが自分の車の使い方。
 でも、これって大げさな一般に言うキャンピングカーでなくても、シートがフラットになって多少の荷物が乗るステーションワゴンかミニバンで十分なのでは。そんな気がしています。


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