16b インターネット産直研修会 |
2002.11.16 Sat. 10:00~13:00(一部16:00)デジカメ・動画は前半部分のみ |
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インターネット産直研修会報告 共通講義棟L111室 インターネット産直研修会は、講師に冨田きよむ氏、廣池昌弘氏の2名を招聘して実施した。 午前中は両氏の講義、午後からはインターネット産直を行うにあたって、基礎的なホームページの作成・運営のノウハウ等を含めた実技指導を行ってもらった。 講演「なぜ今、インターネットか」 講師:(有)ファーマーズバスケット 代表取締役 冨田 きよむ氏 URL=http://www.farmersb.com/ ・インターネットを使いこなさなければならない様々な理由これまでのインターネットでは宣伝中心、購入消費情報の収集が主であったが、雪印・BSE問題以降、説明責任が新たに生じてきた。 ・ 説明責任とは、農家・JA・行政の説明責任の明確化であり、国産農産物の信頼性確立の根幹をなす。 ・ 説明責任とは、消費者と生産者の情報の共有が原則である。 ・ 様々なマイナス情報の公開が信頼性を生む。 ・ 本当のトレーサビリティとは、さかのぼって確認できることであり、どこで誰がどんな方法で栽培したか、栽培した農家個人が特定できる、使用した農薬・肥料等情報の完全公開、流通経路の完全公開が前提となる。 ・ これらを実現するためには、いつでもどこでも誰にでも確認できる体制の確立が必要であり、インターネットの利用が前提である。 ・ 情報の公開が信頼性を生む。農家の顔の見える農産物、農家と消費者の情報共有が農家個人の販売力向上、国産農産物の信頼性向上、ともに作る安心・安全につながる。 ・ 生活担当普及員がこれからは花形となる。すなわち、信頼性の崩れた今こそ、活動できるチャンスである。 ・ HP作りの基礎技術を身に付けよう。地域のコンテンツを知り抜いているのは、他でもない生活担当普及員ではないか。 ・ 売れないHPではトレーサビリティは実現されないのである。 講演「農家のネットワーク作り」 講師:(有)サイド 代表取締役 廣池 昌弘(ひろいけまさひろ)氏 URL=http://www.side.nu/ ・ 従来の農家のパソコンはイコールOA化、FA化に特化していたようなところがある。 ・ これからは、ネットワーク化である。個人が主体となって情報発信、メディアを持つ。 ・ バーチャルだけど、リアルな空間。実体がないなかで、相談した人が現実にここにいる。フラットな関係である。 ・ IT化はネットワークが加速する。企業が独自に考えて独自に進めてきたが、消費者の参加が容易になり、業界内の規格化、共同開発等が進む。 ・ IT教育とは、パソコンが使えるだけではダメ。ネットワーク社会への対応、WEBを見る、活用する、発信すること、すなわちコミュニケーションがとれることが重要。 ・ ネットで変わる農業、すなわちアイデンティティ、ネットをやることで意識も変わる。バーチャルな世界にリアルに存在することで産直はついてくる。 ・ 農家はコミュニケーションの主役になれる。元々、「個」である農家は強い。身近な情報、地域の情報、自分のところにしかない情景、探せばいろいろあるはず。個人で、地域・自然・生活・食に関する情報を持ち、利益をあげる商品を持つ。 ・ ネットに参加すること、メール・ホームページを覚えることで主役になれる。 |
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