17a 総合討論(前半)

2002.11.17 Sun. 9:00~10:20 交流センター講堂

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総合討論 「ITを農業の力に!」

コーディネータ  二宮正士氏(中央農業総合研究センター)
補助(書記)   中村典裕氏(愛国学園大学)

8時40分から先に会場に入っていた人向けに「農産物直販所ビデオ上映(15分)」

二宮:日本の農業ITの概況を説明。

 農家にITをどのようにいかせるか?10〜15年まえから農業の情報化が始まる。コンピュータがあってできるようなことは、当初はあまり使えない。

 使えばもうかる低コスト・使えば仕事が楽になるとはいえない!!

 理由: アプリが乏しい、データがない、人がいない、使いたくても使えない

農家世帯ではパソコンの利用割合・・7%(2000年11月)→ 10%(2001年11月)しかし、希望をしていないわけではない

 情報科学技術の進展、データ・ベースの重要性の認識、やさしいインターフェース、人材 と新しい展開になってきている。

〇21世紀における農林水産分野のIT戦略について(2001年4月 農林水産省)

 農通インフォマート、浅川マーケティングシステム部長

 順調−220団体/360商品販売中

 店頭へ生産者の顔  

〇今日の進め方について説明。

フォーラムAとCの討論 

<休憩><韓国農業視察ビデオ上映>

フォーラムB(複合経営) 


〇ワイズシステムの山本謙治氏にフォーラムAの報告を求める。

 山本:フォーラムAの報告

〇フォーラムCの報告する。(二宮氏自身が行う)(フォーラムC:精密農法)

報告内容

日本型精密農法の提案

みかん産地生産支援に向けたGIS

JAによる意志決定支援、指導向けGIS

目的

使えば儲かる、低コスト

使えば仕事が楽になる。効率的

論点

複雑系への対応

不十分なセンサー

データ不足

意志決定支援モデル

異分野連携

コスト−きびしい

センサーの問題

農業者が自分でデータを蓄積した。

エクセルでデータを蓄積

現場のデータは自分で集める?

センサーに頼れない?

データは実は現場にある。紙ベース、使い捨て

フォーラムAとCから

論1・・・センサーの問題=データ収集の問題について発言を求める。(トレーサビリティ)

宮本氏より発言あり→誰がやるべきですか?

(試験場)宮本氏

〇データの活用(普及センター、JA等)データを蓄積しているが、経営支援するのに活用されてこなかった。これが現状。最初は研究機関でデータ/ベースを活用したほうがよい、その後農家に普及させる。

・ 日本農業新聞より返答(山田)

データをどのように集約するか?日本農業新聞での取り組み・・一日13万文字。データ・ベースとして活用できる。

(中央畜産会 中村氏) トレーサビリティの問題

・固体IDを全頭に登録

・子牛(90日頃)に個体目標をつける  10/1から一般の人でも個体識別が可能になった。

・飼育農家情報と殺場情報  牛の場合やらざるを得なくなった。和牛生産存亡の危機。

これがインセンティブになっている?(個体識別データが畜産農家の基礎データとして利用できる)

・ 愛知経済連より返答(本田氏)

トレーサビリティについてIDにつきトマトのコストの問題、ラベルを作る費用も必要←誰が負担するのか(消費者?)

 生産者アンケートでは減農家では20〜30円高くてもよいが情報付は10円から無償が多い。この傾向ではコストの負担者をどうするか?  

・ 和歌山経済連より返答(佐々木氏)

トレーサビリティとコストについて

和歌山のみかんデータ・ベース(県/普及)にはすべての情報を公開している。それによって消費者からの理解を得ている。消費者からの質問栽培指針の農薬散布基準についての問い合わせが多い。すべての農家がついていっているわけではない。

JAや普及センターが情報入力を代行する。

情報を発信、公開する 消費者が求める情報

青果ツール 紙ベースのものをどうデータ・ベースするか?

生産農家は、こまめに記帳していても紙ベース情報入力ツールが必要入力を支援する人間が必要(自分で雇う?)入力支援者は農業の知識が必要。どういう情報をどう発信するか?修復用や賞味期限の情報がアンケートでは求められている。

(福井県)

  現場で面接データを入力する。/現場の農家ではとてもできない

 (青山氏)

 何割くらいの人が行えばいいのか(データ収集)

 データ入力に関して現場ではできない。


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(二宮)

  しかし、データを末端で入力する

  畜産の事例は面白い。

  和歌山の例ももとの目的はトレーサビリティではない。

  はじめに「トレーサビリティ有き」ではないはず

  データをこまめに記帳することによるメリットの事例は?

  経営改善、品質向上?  データ入力で

 

・ 愛知JAより返答

・ 福井市(青山氏)より返答

データの農家へのフィードバックが必要で、この部分が発言の中に欠けているのではないか?

・ 福井県(藤本)より返信

トレーサビリティがすべてではない

生産者が消費者に対して方向を示す。

生産にかかわる情報を知ってもらうことが必要。

 

・ 日本農業IT化協会より返答

「トレーサビリティ」という用語は定着した。

牛は、BSEで強制化されて野菜はそろそろ始まる。

農薬問題など(残留性は)

現時点では、篤農家が一番積極的

情報をきちんと公開しなければならない時代がくる→すでにきている。

(二宮氏)

データを収集するという仕事に関して貢献できる具体例

(加藤氏)

農業という仕事について

集めた情報が意志決定に結びつかなければならないが、「どのように貢献したい」という具体的な発言を求める。

・ 鯖江市の農家より返答

  国営の苺畑(韓国の事例) 

  データを入力するためのインセンライブ続く形でないと続かない。

 同じ書式を使い続ければみんなで共有できる。

・ 横須賀の農家より返答

データ収集のやり方、データを入力するためのインセンティブ

続く形でないと続かない。自分のやりやすい方向で同じ書式で使い扱われれば継続してみんな共有していくことができる。

・ 菊沢氏より返答

  農業者はロマンもあるが、現実に生きている。

・ 愛媛県森本氏より返答

 情報提供のやり方について

たばこの弊害を伝える2つの方法

/データを公開して理詰めで提供する。

/イメージを活用し、情に訴える。

・京都大学梅田氏より返答

  費者:安全でおいしいものを安く買いたい

  産者:安全でおいしい栄養のあるものを安く提供する。

ITはそれに役立つはず。 これが原点

・吉田郡松浦氏より返答

(退職後、農業を)

近所の人に野菜をわける。よくできていると好評。

ブランド志向であるが、ブランドの里芋は固いという人もいる。

お客さんのニーズ、土地にあった生産、ごまの栽培、インターネットを通じて販売。

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