そ ば う ち     TopPage
 自宅で楽しむ”そばうち”です。
 自家栽培の玄そばを、農協や地元の製粉屋さん(石臼使用)に粉ひき作業を依頼します。
 粉は、直ぐに冷凍保存(そば打ち直前まで)して食味の低下を防ぎます。
 そばうちのやり方は、いろんな方に教えていただいた方法やネット動画を参考にしています。
 ”上庄そばグループ”の方には「おいしいそばになりますように」と心に思いながらうつことを(H8年)、 東京の浜野さんには10割そばを水でうつ方法を(H10年)、 生地の延ばし方・麺の切り方と麺棒を細かいサンドペーパーで磨くことは上庄経営者会議の野下さんに(H17年) 教えていただきました。

 そばうちの道具

 こね鉢・のし板・麺棒・こま板・ソバ切り包丁のセットで、ソバ粉500〜800gをうつには手頃なセットです。
 ふるい(うらごし)・計量カップ・はけ(掃除用)・切り板は別途購入(自作)しました。
 作業がしやすい姿勢・高さとするため、作業台や足の下に板などを敷いて高さを調整をします。
 水まわしは、(株)フリーサイエンスの浄活水器に通した素流水(クラスターの小さな還元水)を使用しています。
 玄そばを粉ひきする手回しの石臼です。

 野下さんの作業場で、仲間が集まりソバをうつときに使用していました。




 水まわし

 そば粉800g(約10食分)を「ふるい」か「うらごし」にとおします。
 粉の真ん中にくぼみをつくり、そこに水400ccを一度に入れます。
 水があふれて、こね鉢を水で濡らさないようにします。

 約1分間は、外周りの粉を真ん中の水の上に寄せたり上から軽く押さえるだけにして、粉が水を吸いきるまで待ちます。
 手に粘った粉がつかないよう「ご飯しゃもじ」を使用すると良いです。 乾いた粉がなくなるまで混ぜます。

 約8分経過すると粉の色が変わり始めます。 生地が粉っぽく、しっとりとしない場合は、水を手のひらに汲んで降りかけて混ぜます。
 豆腐の”おから”のようになります。
 次に”えごま”の粒のような形と色(黒っぽく)になったら手の指と手の平で混ぜます。

 ここからは、手早く作業を行なうと、つやのある生地となります。

 小さなかたまりを、親指と人差し指ではさみつぶして生地の硬さを確認します。
 生地が硬い場合は、水を手のひらに汲んで降りかけます。
 手の平も使って生地を転がすと、かたまり同士がくっついて一つのかたまりになります。(くくりは行わない)
 水を少量ふりかけると、よりかたまり易くなります。

 水の分量は粉の重量の50から55%位が目安で、生地の硬さは耳たぶ程がのし作業に適します。


 こね

 生地が一つのかたまりになったら、縦・横に体重をかけながら約1分間こねます。
 生地の表面がしっとりしてなめらかになります。
 生地を鏡餅状の形で斜めに傾けて、利き手で押しながら回して約1分間こねます。
 鏡餅の形に整えます。
 ここまでの所要時間は16から18分間です。

 生地を袋に入れて、手を洗います。


 のし

 のし板にそば粉(うち粉)を薄くまき、その上に生地をのせます。

 そば生地を、手のひらで押さえてまわしながら円く延ばします。(直径30〜35cm)

 麺棒を前後に転がしながら、円く延ばしていきます。 麺棒を転がす手の指先は曲げて、猫の手のようにします。

 右利きの方は、左手をやや支え気味にして麺棒を転がすと、生地が左回りしながら円形に広がります。

 生地がのし板や麺棒にくっつかないように、そば粉(うち粉)をのし板や生地に薄くまんべんにふり、丸い円形にのします。(直径45〜50cm)




 そば粉(うち粉)を生地の縦方向の中心部分に薄くふります。
 生地を麺棒に手前から巻き、前方へ麺棒に生地を巻いたまま転がし、手前に転がさないで引き寄せます。
 これを2〜3回行う。  前方へ転がすとき、手で抑える力加減を程よく行うと、まんべんに生地が延びます。
 180度回転させて生地を広げ、上と同じ作業を行う。

 次は生地を90度回してから、同じく作業を行うと、四角形(菱型)に広がります。

 4辺の中心がくぼんだ菱型になります。(その部分の生地が厚いため。) 両辺の中心部を、麺棒を押さえながら転がすと辺が直線になります。

 生地に段差が見える場合は、麺棒を転がしてならします。
 辺と並行に麺棒に生地をまいて転がし形を整えます。
 のしの目安は、生地の厚さが1.5から2.0mmです。


 たたみ・切り

 折りたたむ側にそば粉(うち粉)をふってから、2つ折りにします。
 そば粉(うち粉)をふってから、正方形とするように2つ折りにします。
 そば粉(うち粉)をふってから、2つ折りにします。  切り板にそば粉(うち粉)をふって生地をのせます。
 生地の上にもそば粉(うち粉)をふります。

 山折り側を手前にして、こま板を添えて包丁を使ってそばを切ります。
 前に押しながら切り、包丁を少しねかせて、こま板を横にずらします。
 体の向きを、切り板に対して斜めにすると切りやすいです。

 20回位切ったら包丁の先の部分を使って手にすくい取り、麺をつかむ手を持ち替えて麺についている粉を落とし、”もろぶた”などに移します。

 茹でる

 茹でる火力は強火にします。

 沸いたお湯にそば麺をほぐしながら入れます。
 麺が上に浮いてから20秒程したら、上げて直ぐに冷水で洗いますと、こしのある麺となります。

 食器にもります。

 ピロール肥料で栽培した”ピロールそば”は、最初の一杯をそのままか食塩のみで食べると、より”ピロールそば”独特の甘くてもちもちした味が楽しめます。
 大根おろし、ネギ、はながつお、だし汁をかけて出来上がり。

 いただきます。

 "ピロール玄そば"は、道の駅「越前おおの 荒島の郷」と、「越前おおの農林樂舎」で販売しています。