106 瓔 珞 (ようらく)
水指・茶碗などに描かれる瓔珞(ようらく)文様は仏教と深い繋がりがあります。
瓔珞は珠玉や金属を紐でつないだインド伝来の装飾具のことで仏像や寺院内陣の装飾に用
いられる。
瓔 珞 手 (ようらくで)
瓔珞の文様を表した陶磁器のこと。
主として赤絵や染付で描出される。
中国明後期、嘉靖・万暦ごろの古赤絵や金襴手・染付やその影響を受けた伊万里焼の型物にもみられる。
仁清作の色絵瓔珞文花生(京都仁和寺蔵)は瓔珞手の典型作である。
参照 加藤陶九郎 著 原色陶器大辞典