110 清寧軒焼 (せいねいけんやき)
紀州徳川家十一代斉順(なりゆき)公による和歌山城下別邸・湊御殿の清寧軒における御庭焼。
養父・治宝公の偕楽園焼に倣ったもので製作期間は天保(1830〜44)初期から弘化(1844〜8)の初め頃までの十二.三年とされている。
すべて楽焼で精巧なものが多く樂十代・旦入がこれに従事した。
参照 『原色陶器大辞典』 加藤唐九郎 著 やきもの事典 平凡社