道具について


唐津焼について

 
唐津焼は堅そうに見えて柔らかいという感じの不思議な焼き物です。
また織部焼にある沓形の茶碗が唐津にも見られるのは、距離的に離れていても繋がりがあった証拠ではないでしょうか。
   

 唐 津 焼 の 呼 称
@無地唐津 …灰釉一色のもの 
A絵唐津  …簡単な鉄絵のあるもの
B斑唐津  …ワラ灰釉をかけたもの
C皮鯨唐津 …口辺に鉄釉をかけたもの
D朝鮮唐津 …鉄釉とワラ灰釉を掛け分けたもの
E黒唐津  …鉄釉を総がけしたもの                        
F蛇蝎唐津 …鉄釉と長石釉を二重掛けにして蛇の鱗のように見えるもの
G唐津刷毛目…白釉を刷いたもの
H唐津三島 …白釉による象嵌  
その他  
彫唐津 …X型を彫りつけたもの   
彫絵唐津…そのX型の文様内に鉄釉をつけたもの   
奥高麗   米はかり…奥高麗と同じ手   
唐津天目…明尊寺裏窯などで焼成   
献上唐津…献上用に製作されたもの   
瀬戸唐津…長石釉をかけた貫入の多いもの                         


装飾技法
◎鉄絵を絵具とする絵唐津
◎真鍮粉を絵具とする絵唐津
◎彫唐津・彫絵唐津
◎白土による装飾(三島唐津)
◎刷毛目
◎絵刷毛目・絵粉引
◎櫛刷毛目
◎打刷毛目・吹刷毛目
◎象嵌            
 

参照文献

「なごみ」 88年4月号
『茶碗 一楽二萩三唐津』  監修 林屋晴三   淡交社
                           


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