bQ4 風 炉 の 種 類
一応、土風炉を真、唐銅を行、鉄風炉・板風炉・陶磁器を草となっています。
◎[土風炉] 本体は土器や瓦のように素焼で、それを丹念に磨き上げたり、漆を塗ったりして仕上げる。
透木風炉 火鉢形で透木を用いて釜をかける
紹鴎風炉 紹鴎好の眉風炉
道安風炉 千道安好で火口のくりが大きく、腰の張ったどっしりとした風炉
面取風炉 道安風炉の上縁の角を大きく面取りしたもの
紅鉢風炉 火口を半円形に切った摺り鉢形
四方風炉 角形軸足で火口も角形に切ってある
鳳凰風炉 胴に鳳凰の浮き文があり眉風炉形
色紙風炉 低い風炉の口が四角に切ってあり、その口の形が色紙形
箪瓢風炉 瓢箪の逆さまの形で口は浅く道安に切ってある
◎[唐銅風炉] 唐銅製の風炉 《唐銅(からかね) … 銅、錫、鉛の合金》
鬼面風炉 中国より渡来した最も古い形
鐶付きが鬼面
朝鮮風炉 肩が張って長い乳足の風炉
琉球風炉 撫で肩で足が短い乳足の風炉
鳳凰風炉 表千家如心斎好に鳳凰風炉と擂座富士釜があります
◎[鉄風炉]
鉄風炉は灰で腐食しやすく、口縁部や甑等が欠け落ちることが多かった。
茶人はこの姿に風情を見出して、鎹で止めたり、あるいはそのまま使うことで「破れ風炉」あるいは「欠け」「やつれ」と称して、名残の茶席等で侘として好まれるようになり、昨今では最初から欠け風炉として作られている。
大きな鬼面風炉の姿が多い。
◎[板風炉]
周囲を板で囲んで内側を炉と同じように壁を塗りつけたもので、中の灰は炉灰を使って、名残の茶席等で使用される。前に眉が切ってあり、透木にして使う。
あまりございませんが、京都の稲尾誠中斎さん(指物師)が作っておられます。
参照文献
『表千家』 千宗左 著 主婦の友社
「茶道具の基礎知識」 野村瑞典 著 光村推古書院