52 贋物のいろいろ
茶道具に限らず色々な物に偽物があります。
コンピュータの発達により近年増加しているようです。
(お札でさえもコピーする時代ですから)
書画や陶器の世界では習作といって古い名品を写して勉強することが良くあります。
その習作は贋物ではありませんが、銘や落款を消してしまい贋物となっている物を見かけます。
作家の意図するところとは別に作品がひとり歩きしてしまう悪例。
最近ネットのオークションでよく見られるのは
◎新物を汚して古く見せた品
◎古伊万里を写した物。
文様をスキャナーで読み込んで処理しプリントした作品
見かけは同じでも使われている磁土が異なりますし数物なら全部同じ文様でしょう。
手書きで描かれた勢いが感じられません。
◎有名な作家の品
箱書きだけはよく真似ていますが作品はひどい物です。
◎書付物
千家十職の作品が安いのでよく見れば箱も中もダメなものです。
宗哲・利斎・浄益・永楽・樂それに大樋もありますね。
ひどいものになると箱は良くて中身がダメな物もあります。
本職でも引っかかりやすい物でしょう。
御書付のものは特にお金になるので真似され易いのかもしれません。
こんなことばかりでは疑り深く悲しくなってしまいますね。
02/02/10 (日)