72 対馬焼
対 馬 焼 (つしまやき)
高麗茶碗と見まがうばかりの茶碗が対馬焼で、対馬の陶磁器、または一般には朝鮮釜山窯の製品も含めて対馬焼と称します。
対州焼とも称します。
小堀遠州時代に茂三・玄悦・小道三・小道二・弥兵太・大平 徳本の七人の名工があげられているが、対馬藩主宗家が釜山窯に派遣して焼造にあたらせた役人または燔師などである。
享保年間(一七一六〜三六)この制度が廃止されてからはもっぱら対馬厳原(下県郡厳原町)付近で陶磁器を焼いたので、釜 山窯の継続というべきである。
参照文献
『原色茶道大辞典』 淡交社
「角川茶道大事典」 角川書店