87 腰風炉先屏風

枠は利休形【高さ 二尺四寸 (72.7センチ)、横 三尺五分 (92.4センチ)、】、と同じ大きさですが、襖の代わりに腰板(襖)が入ります。   
腰板の大きさは厚さ 二分 (0.6センチ)、高さ 五寸五分 (16.7センチ)。
この場合襖形と異なるところはあわせ目の綴じあわせで、、腰板の場合は枠の縁を菖蒲皮(または布・鹿皮紐)や、蝶番でつなぐ。 
腰板には透しを入れたり、墨絵を描いたりし て好みが作られています。

如心斎好は捻梅透し
了々斎好は網代

 腰板の透しには、捻梅、つぼつぼ、躍り桐、唐草等。
 墨絵では曳舟が多く、松葉、若松等もよく描かています。

参照

「茶道具の基礎知識」 野村瑞典 著 光村推古書院