94 犬 山 焼 (いぬやまやき)
愛知県犬山市今井の宮ヶ洞で、宝暦年間(1751〜64)に開窯され、美濃系の陶器を焼いた。
一説に元禄期(1688〜1704)開窯説もある。
1780年 頃いったん閉窯。
1810年犬山城下丸山に再開され、26年には瀬戸系の技術で 磁器を焼成、40年代には最盛期となりしきりに雲錦手を焼いた。
1873年再び閉窯となる。
現在は尾関作十郎によって復興されている。
※ 雲錦手(うんきんで)
桜と紅葉を配した色絵をいう。
乾山の雲錦文を倣って、犬山焼などに写されていった。
参照
やきもの事典 平凡社
原色茶道大辞典 淡交社
茶道具の基礎知識 光村推古書院