行事案内

正月1〜3日 修正会(しゅしょうえ、年頭の祈祷)
2月 涅槃会
3月 春季彼岸墓参り
4月最終日曜 檀家総出の境内清掃
5月5日 開祖通幻禅師忌、大般若祈祷会、説教
7月13〜15日 棚経回り
8月1日 檀家総出の境内掃除
8月8日 盆施食会(ぼんせじきえ、お盆の法要)
9月 秋季彼岸墓参り
10月初旬 戒壇巡りと寺宝展(10日間程開催)

この他に、研修?を兼ねた楽しい旅行なども行なっております。

その他随時、拝観や坐禅会、戒壇巡り、茶会、会社研修、各種団体研修なども受けつけております。(事前にお問い合わせ願います)  


小学生の坐禅会

体験者の感想文(会社研修)

今回、幸か不幸か研修会に参加できなかった皆様に謹んで禅寺一泊体験報告をさせていただきます。会場となった龍泉寺は600年の歴史を誇る府中城主本多公の菩提寺である曹洞宗の古刹でした。到着後早々と坐禅の作法を習い、ふりしきる蝉しぐれ夕刻・蚊の羽音が鼻先から離れてくれない夜・睡魔と警策にひたすら耐える早朝、と3回も坐らせていただきました。中でも延々40分もの間の坐禅では全員咳払い一つ、また微動だにしない静寂に、住職も「さすが実践で鍛えてきた海千山千のトヨタのセールス」と感服しておられましたが、実のところ皆眠っていたのを見抜かれてもおりました。

さて今回住職から頂いた法話は、「形と心」というテーマで、寺の雲水には食事からトイレまで事細かな作法や形があり、心をまっすぐにするには先ず形を正すことであるとの事でした。一例に、ある大泥棒が富豪の財物を盗むために先ずその家に雇われ、信用を得るよう一生懸命働いてようやく金銭を任されるようになった時に急病か何かで死んでしまったとしたら、彼は善人として一生を終えた事になると。あるいは主人が亡くなって彼が新しい主人になれば全財産は自分のもので、自分の物を盗んでも、もはや泥棒ではないという事でした。

ここで我々セールスマンにとっての「形」とはどういうものでしょうか。もう一つ、「無心」とは心が無い状態ではなく、むしろ心を全てに配りながら何にもとらわれず、臨機応変の対応のできる状態を指す事を教えられました。しかも、それは頭や言葉ではなくて体でおぼえる事が肝要とのこと。まことに有り難い坐禅研修会を終え、私ども皆それぞれの「悟り」を抱いて帰社いたしました。今後、多大なるご利益による成果が上がりますよう、ご期待下さいませ。


戒壇巡り(かいだんめぐり)とは・・・

長野の善光寺が有名ですが、龍泉寺にも本堂地下
に戒壇巡りが在ります。戒壇巡りは地下(闇の世界
・死後の世界)に入ることによって一旦死んだこととなり、地上に上ることで再び生まれ変わるとされる、日本の民間習俗です。別名「胎内巡り」ともいわれます。さて、龍泉寺開祖・通幻禅師は亡くなって埋葬されたお母様から生まれました。まさに地下からこの世に出てこられたのです。この伝説により、龍泉寺本堂の地下には40mに及ぶ戒壇巡りが築かれております。左の写真は判りやすいように明るくして写しましたが、本来は真っ暗です。階段を下りて左通路で真っ暗な地下回廊を進みます。すると一番奥には「冥界の大王」がおられ、ここが本尊お釈迦さまの真下になります。冥界の大王に向かって合掌礼拝し前に掛かる「鈴」を鳴らすと、長寿は勿論のこと、家内安全・受験合格・良縁成就などあらゆる願い事がかなうといわれ、多くの信仰を集めております。秋の寺宝展に併せてご開帳されますが、普段でもお参りすることができます。ただし要予約。


寺宝展とは・・・(平成19年は10月に開催予定)

龍泉寺の秘蔵する多くの文化財・寺宝を多くの人々に観ていただきたい、との思いと、これらの虫干しを兼ねて、平成6年より始めました。 同時に戒壇巡りも併せて開帳し、「戒壇巡りと寺宝展」として親しまれ、内外より多くの人々が訪れます。この行事は、ほぼ毎年開催されており、今では武生の秋の風物詩としてすっかり定着しました。

10月初旬の10日間ほど、龍泉寺の庫裏(白雲台)の90畳の大広間で、所蔵の絵画・掛け軸・扁額・墨蹟・書状・屏風などの寺宝を展覧します。ちょうど「武生菊人形」の開催中で、菊人形会場のすぐ近く(徒歩3分)ですので、県外の方もよく訪れます。

平成13年には、殿様(武生領主・本多公)が万が一、テロリスト(刺客)に襲われた際、とっさに逃げ込める「天井裏の隠れ部屋」も初めて公開し、期間中1200人余りの人々が訪れました。

勿論、開山堂や東照宮・本多公墓地などの境内の全てを開放し、自由に拝観できます。

また、この時期になると本堂脇の庭(白雲庭)には藤バカマやホトトギスなど秋の可憐な草花が一斉に花を咲かせ、訪れる人の心をなごませてくれます。

会場には、常に住職や世話役の檀家が詰めており、いろいろなご意見や質問に応じさせていただいております。

             
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