ごぶさたしてます
自治大卒業生だより
長崎県総務部地方課総務係長(第1部第91期)
赤島 健一
第1部第91期の皆さんお元気ですか。某教授から「いまだに地方課などと市町村を馬鹿にした課名が残っている県の人は、もうその県に帰らないように!」と言われた時は、「そう言えば、そんな課がうちの県にもあったな〜」程度に思っていたのに、辞令を見ると大当たり、「地方分権」「市町村合併」「地方財政」などと、どこかで聴いたような議会勉強資料を眺める毎日です。第一教室から有栖川公園と離発着する飛行機をときおり見ながら講義を受けた日々は、私にとって一生忘れられない思い出になりました。確かにいろんなレポート、効果測定、政策課題と大変な面もありましたが、それぞれの講義は興味深く(理解、修得は別として)、自分の中に蓄積されたものと思っております。
また、寮生活では、なんといっても各県の皆さんとの毎日の味覚祭、お国自慢の銘酒、特産物を持ち寄り、寒い廊下での宴会に、パジャマの上には防寒着、中には何を思ったか熊みたいに髭を伸ばした者もおり、椅子が足りない時は、ゴザまで敷いて、なにやらホームレスの宴会風でもありましたが、どんな豪華なレストランより居心地の良い場所でした。
休みの日には、各地へのツアーが企画され、名所、旧跡、温泉をまわり、名物料理を堪能させていただきました。なかでも「雪の稚内ツアー」では、飛行機が稚内に降りられず、旭川空港に着陸、思いがけない旭川ラーメン試食オプショナルツアーも体験、年に何日かしか雪の降らない長崎育ちの私には、車が埋まる程の雪を見たのは初めてで、スノーモービル試乗など貴重な体験もすることができました。
県に復帰した当初は、なかなか仕事のペースがつかめませんでしたが、今では、リハビリも終わり、毎日「議会だ!予算だ!監査だ!」と走り回っております。「91期のみんなも全国でがんばっているんだろうな」と思うと不思議な気もします。何だか、広尾に行くと、まだみんなが酒でも飲んでいるんじゃないかと思ってしまうのは私だけなんでしょうか?まだ少し夢からさめていないのかもしれません。
さて、我が長崎県には、異国情緒、ハウステンボス、平戸・壱岐・対馬・五島の島の魅力で毎年たくさんの観光客の皆様に来ていただいております。来年はオランダとの交流400周年を記念したたくさんのイベントを県内各地で開催し、新たな長崎県観光の魅力を創造していこうとしています。ぜひ、何度か来ていただいた全国の皆さんも、まだ一度も長崎を歩いたことのない方も、新しい長崎を体験しにいらして下さい。洋館と石畳、オランダ坂と教会、雨にけむる港町、夜景、だけでなく、長崎で暮らす元気な長崎人に逢いに来て下さい。県民をあげてお待ちしております。
最後に、いい歳をしたおじさん達のわがままにも馬鹿騒ぎにも広い心で対応していただいた学校関係者の皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。