Music Column
絵はここからもらいました。

人間?機械?Human or machine 3



 えー、たいへん長いブランクがあいてしまい、拍子抜けしていますが続きを...(しかし、実は同じ時に書いたモノだったりする!)
 さて2では、わざわざ一番むずかしいであろう、フルアナログの、オーケストラの生演奏などを例にとりましたが、これが電気拡声された音-ロックバンドだったならもっと話が現実的になります。ロックバンドのライブで実際に耳にしている音は人間が直接発した音から、すでに電気でかなり変えられていて、結局スピーカーから出ている音を聴いているにすぎないからです。ひょっとしたら実際この仮定が現実にあるかも知れないという例は、アイドルロックバンドのコンサートで、メンバーは実は弾いている振り、歌っている振りをしているだけで、出ている音はあらかじめ録音された音だったりすることが実際に行われているということです。(昔私が子供の時にちょっとファンになったベイ・シティ・ローラーズも、ライブではこれだと言われていた!!)
 まあ、これらの場合は音、あるいは音楽そのものが聴衆に感銘を与えているとは考えにくく、テレビ等のメディアで作り上げられた幻想としてのアイドルが実際に目の前にいるという現象に心を動かされているだけというふうにも観察されるわけですが・・・、まあこの話はまたこんどするとして、この辺までは10年前にも考えていたりしたわけですが、最近では、すべてが架空に設定されたサイバーアイドルの売り出しが画策されていたり(このページの画像の、これですナ)、サッカーワールドカップの2002年日本大会を招致する開催計画案には、バーチャルスタジアムという他の会場の試合を立体映像で空中に投影するシステムなどが提案されており、これらを総合すると、コンサート会場のステージには一切人間は上がらず、アーチストの非常にリアルな立体投影映像が会場を走駆し、演奏するミュージシャンもちゃんと楽器を持って弦をつま弾き、ドラムをたたき、しかし出される音はあらかじめプログラム(録音ではなくプログラム)されて、アドリブ風のフレーズや、掛け合いのような人間くささも全て予定されて含まれている・・・といったショーを、コンサートと称して見せられる日もそう遠くはないかもしれません。このようなショーをわれわれはどのようにして感じればいいのでしょうか、初めて見たときどのような反応を示すでしょうか?

 やっぱり感動するんだろうなァ・・・・





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